誤訳の典型

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784792217099
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C3082

出版社内容情報

【はしがき】より

 翻訳の過程は,おおまかに“ 解釈 ”と“ 表現 ”という二つの部分に分けられるが,
“ 表現 ”(または“ 訳し方 ”)の適否や巧拙がかかわるのは「 悪訳 」であって,
「 誤訳 」ははっきりとした“ 解釈 ”の誤りに由来するものである。

 このような誤訳を生む解釈の誤りは,語句や構文,各種の文法事項など多岐にわたり,
趣も多様である。

たとえば,単語を読み誤れば「 あこがれ 」が「 あくび 」になり,
語義の区別を誤れば「 大酒樽を腹に詰めこむ 」事態も生じる。

また,文法的考察を誤れば,「 この上なく良好 」と大統領が明言した二国間の関係が
「 良好だったことはない 」に変わったり,

「 子供を殺すことはできないように,捨てることもできない 」という女性の気持が
「 子供を捨てるくらいなら殺すわ 」という言葉になってしまったりもする。


 本書では,こういったさまざまな誤訳のなかから,興味深く,啓発的で,応用性の高い,
典型的な例を選び,タイプやレベルによって系統的に分類して要点をわかりやすく解説し,
場合に応じて類例を示した。「 翻訳の常識 」としての誤訳の諸相も,英文解釈の問題点も,
そして押さえておくべき文法の勘所も,その全般的な実例が一通り収められている。

内容説明

多彩な翻訳に触れ、さまざまな誤訳に学び、ことばの「使い方」・「妙味」を実感する。

目次

1 誤訳の妙味(人生の三大要素;世界一の幸せ者はだれ ほか)
2 誤訳のタイプ(「語・句」に関する誤訳;「文法・構文」に関連する誤訳)
3 誤訳のレベル(5段階チェック)
4 こんな誤訳もある(広告文;映画・テレビの字幕 ほか)
5 誤訳40選(名詞(ratings)
前置詞(off) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

4
著者は有名な受験英語の参考書をものにしている、元開成高校の先生です。この本以外にも私は何冊か読ませてもらっていますが、この本は前に出された「誤訳の構造」の続編に位置づけられると思います。前作は主に、文法的な視点から描かれていますが、本作はもっと広い視点から描かれています。誤訳40選など例を出してかなり具体的に書かれており全体的な視点というものが重要であることがわかります。この本(2冊)の対象者は受験勉強のためというよりも、大学で今後翻訳などを主に行っていこうという人にはかなり参考になると感じました。2012/01/26

kinaba

0
買ってしまったので読んでいる2016/02/26

NZR

0
人は誰でも15分間有名人になれるのではない。15分で有名人になれるのだ。2015/12/25

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