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内容説明
同質性と多様性を有するラテンアメリカ・カリブ地域の言語・文化世界の現状を描く。ラテンアメリカ世界のダイナミックな歴史・文化を紹介。
目次
1 ラテンアメリカ世界への誘い(ラテンアメリカ世界への誘い;ラテンアメリカにおけるスペイン語の普及―なぜスペイン語がラテンアメリカで話されるようになったのか;ブラジル社会の多様性とその承認)
2 ラテンアメリカの芸術と文化(ガルシア=マルケスの詩;図像から見えるメキシコ;ラテンアメリカ音楽の「国際性」をめぐって;ノスタルジーとしてのグァラーニア)
3 ラテンアメリカの先住民言語文化と国民国家(ラテンアメリカの先住民言語―生き残りをかけて;19世紀のメキシコにおけるヤキ族の反乱;「メスティサ」へのまなざし―1920年代のメキシコ;ペルーの多言語・多文化世界―「あれかこれか」の選択を超えて;エクアドルの言語政策と二言語教育の実践;チリにおけるフロンティアの拡大と先住民―均質社会の形成と文化的多元性のはざまで)
4 ラテンアメリカ・カリブ諸国における言語文化の多様性(カリブ海のフランス語圏クレオール文化;パトワとエスニック言語の交錯―ジャマイカのクレオール語にみる歴史性と非英語的特徴;「未来の大国」=ブラジルのことば=ポルトガル語は「未来のことば」か?;アルゼンチン:「コマンダボー」の世界)
5 越境するラテンアメリカ世界(日本で紹介されているラテンアメリカ文化―コミュニティから生まれつつある新しい文化とは;米国におけるメキシコ系住民の言語文化と公教育―スペイン語と英語によるバイリンガル教育を中心に;外部要因により表舞台に出たカスティジャとその言葉;おいしさは世界の共通語―トウモロコシから眺めたグアテマラ)