なぜ心はこんなに脆いのか―不安や抑うつの進化心理学

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なぜ心はこんなに脆いのか―不安や抑うつの進化心理学

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  • サイズ 46判/ページ数 528p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794225344
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C0011

出版社内容情報

進化論で明らかにする、心が傷つきやすい本当の理由

不安や抑うつといった症状は、一見私たちにとってデメリットにしか見えません。しかし、これらを引き起こすメカニズムが人類の歴史の中でなぜ淘汰されなかったのか、という進化論の視点に立ったとき、それらが私たちの生存のために必要な存在であったことが見えてきます。またその視点から、その機能がなぜ現代において誤作動を起こし、不安などの症状を引き起こしているのかも考察し得るのです。つらい気持ちが存在する理由を進化論で解き明かす、画期的な進化心理学。

【内容より】
・なぜ不安は過剰なのか?
・情動は私たちのためではなく、遺伝子のためにある
・統合失調症の遺伝子はなぜ淘汰されないのか?
・抑うつが生む正しいリアリズムとは
・いい気分が有害になりうる場合もある

内容説明

不安や抑うつといった症状は、一見私たちにとってデメリットにしか見えません。しかし、これらを引き起こすメカニズムが人類の歴史の中でなぜ淘汰されなかったのか、という進化論の視点に立ったとき、それらの存在する有用な意味が見えてきます。また、その機能がなぜ現代において誤作動を起こし、不安などの症状を引き起こしているのかも考察できます。つらい気持ちが存在する理由を進化論で解き明かす、画期的な進化心理学。

目次

1 なぜ精神疾患はこれほど混乱を招くのか(新たな問い;精神疾患は病気なのか ほか)
2 感情を感じる理由(辛い気持ちの妥当な理由;不安と煙探知機 ほか)
3 社会生活の喜びと危険(個人をどう理解すべきか;罪悪感と悲嘆―善良さと愛情の代償 ほか)
4 コントロールできない行動と、深刻な障害(不快なセックスが、遺伝子にとって都合がいい理由;食欲と、その他の原始的な欲望 ほか)
epilog 進化精神医学―島ではなく、橋となる

著者等紹介

ネシー,ランドルフ・M.[ネシー,ランドルフM.] [Nesse,Randolph M.]
医学博士。アリゾナ州立大学進化医学センターの創設ディレクターであり、同大学生命科学部の基礎教授を務める。ミシガン大学の精神医学教授、心理学教授、研究教授を歴任

加藤智子[カトウトモコ]
筑波大学第二学類比較文化学類卒。英国イースト・アングリア大学文芸翻訳修士課程、米国ミドルベリー国際大学院モントレー校翻訳・通訳修士課程を修了。現在は主に、書籍翻訳、映像翻訳等に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テツ

19
心理学的なお話はあまり好きではなく、というかむしろ嫌いなのですが、これは面白かった。不安や鬱のような現代社会を生きる上ではネガティブな要素でしかない精神のアレコレも、ぼくたち人間が進化して今日まで生き延びるためには時として抱かなくてはならない感覚だった筈。いい年こいて自分の繊細さ=傷つきやすさをいちいちアピールする方とはお近づきになりたくありませんが、心からそうした弱さに悩まれているのなら知識として受け止め、この脆さも進化の過程で身についたんだなと許容するくらいの余裕を少しずつ育むといいかもしれませんね。2022/08/09

くらすけ

11
悲しみ、飽き、不安などのネガティヴな感情にも役割があることが学べます。繊細な人は読むと自分の性質を受け入れられやすくなるかもしれません。厚い本ですが、著者の精神科として患者と関わったエピソードはユーモアもあるものもあり、読みやすい部分も多いです2021/11/30

SGM

9
精神医学×進化生物学=進化精神医学(evolutionary psychiatry)。進化精神医学序説といった内容であり断定的なものは少なく様々な仮説(推察)が挙げられている。今後の研究が待たれる。心身が病気に対して脆弱な理由は6つ。ミスマッチ(環境についていけない)、感染症、制約(自然選択の限界)、トレードオフ(機能には利点と難点がある)、繁殖(自然選択は繁殖を最大化するのであり健康を最大化するのではない)、防御反応(痛みや不安は脅威の前では有用)。良い本であるがもう少し端的にまとめてほしかった。2022/04/14

つまみ食い

7
精神疾患を含む病気を進化を通じた適応とみなす誤謬を批判し、「なぜ自然選択は私達を病気に対し脆弱にするような形質を残したか」という問を立て、咳や発熱のような痛みや不快を伴うが人体の免疫のための機能と同様に情動を捉える視点が面白かった2024/05/18

乱読家 護る会支持!

6
高分子化学、測定技術、加工技術、画像処理技術、AI等、科学技術の向上により、近年、医学は革新的進歩を成し遂げてきました。ただし、唯一、精神医学だけは、進歩しているという実感がありません。 それは、科学的には「心」や「意識」の正体が、ほとんど解明されていないからではないかと考えます。 進化論で考えると、繁殖の成功を最大化するような行動を取った個体は、次の世代に遺伝子を残すことが出来ることになるのですが、精神疾患は遺伝子を残すことに有益に働くのでしょうか?2022/10/09

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