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出版社内容情報
アウシュヴィッツ、南京、ゲルニカ、沖縄、広島・長崎……軍による市民の大量殺害はなぜ起きたのか。戦争や紛争による市民の犠牲者をなくすことはできるのか。組織的な市民大量殺害の事例から、その原因と構造を読みとく試み。
内容説明
アウシュヴィッツ、南京、ゲルニカ、沖縄、広島・長崎…。軍による市民の大量殺害はなぜ起きたのか。戦争や紛争による市民の犠牲者をなくすことはできるのか。様々な資料と現地取材をもとに、市民の大量殺害を引き起こす軍事組織の「内在的論理」を明らかにし、悲劇の原因と構造を読み解くノンフィクション。未来を戦争に奪われる子どもたちをこれ以上生み出さないために、いまわたしたちにできること。
目次
第1章 ゲルニカ(スペイン)―市街地へのじゅうたん爆撃による市民の大量死
第2章 上海・南京(中国)―兵站軽視と疑心暗鬼が生み出した市民の大量死
第3章 アウシュヴィッツ(ポーランド)―人間の尊厳を否定された市民
第4章 シンガポール(シンガポール)―軍司令部の命令による市民殺害
第5章 リディツェ(チェコ)―ナチ要人暗殺の報復で行われた市民の大量殺害
第6章 沖縄(日本)―「国を守る」はずの自国の軍人に殺された市民の大量死
第7章 広島・長崎(日本)―歴史上ただ二つの核攻撃による市民の大量死
最終章 戦後の反省―ドイツと日本は、市民大量殺害とどう向き合ったか
著者等紹介
山崎雅弘[ヤマザキマサヒロ]
1967年大阪府生まれ。戦史・紛争史研究家。軍事面だけでなく、政治や民族、文化、宗教など、様々な角度から過去の戦争や紛争に光を当て、俯瞰的に分析・概説する記事を、1999年より雑誌『歴史群像』(学研)で連載中。また、同様の手法で現代日本の政治問題を分析する原稿を、新聞、雑誌、ネット媒体に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。