宝島社新書
新・だれも書かなかった「部落」

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800203564
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0236

内容説明

戦前からの同和行政と解放運動の輝かしい歴史を有する京都市。戦後の同和対策事業と部落解放運動の闘争スタイルは、京都市から生まれ、その後全国に普及していった。しかし、部落の実態が改善された80年代以降も、事業は拡大され、同和地区住民への優遇策は継続されていった。「なんで部落だけ優遇されるのか」。「ねたみ」でも「差別意識」でもない不信感が市民の間で募ってきたなか、同和対策事業と解放運動は、本当に差別の解消に寄与してきたのか?巨額の対策事業費は、かえって「部落」を固定し、「部落民」を再生産してきたのではないか?京都市を舞台に、負の現代史に斬り込む不朽の名著が、最新の事情を加えて新たに登場。

目次

第1章 「部落であること」の強制(自立―「同和漬け」からの脱出;逆行―同和行政の常識と非常識 ほか)
第2章 犯罪・不祥事を生み出すシステム(採用―運動が「堕落」するとき;崩壊―ジャンキー公務員 ほか)
第3章 「同和」の錬金術(脱税―潤沢な運動の資金源;詐取―食いものにされた事業と運動 ほか)
第4章 「全国最悪」を語る(本音―96京都市長選にて;信頼―「同和」からの解放・神戸 ほか)
第5章 何も解決しない「差別への怯え」(座礁―奪われた人事権と売買された採用枠;強要―便宜供与の片棒を担ぐ行政 ほか)

著者等紹介

寺園敦史[テラゾノアツシ]
1961年生まれ。関西大学経済学部卒業。『京都民報』(日本共産党系地方紙)記者、かもがわ出版編集者などを経て現在フリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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