幕臣たちは明治維新をどう生きたのか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800309037
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C0021

出版社内容情報

幕臣たちが維新後にどんな運命をたどったのか。知られざるエピソードが満載の「敗者たちのその後」

内容説明

明治維新という激動に直面した幕臣たち。幕府の倒壊とともに身を沈めた者がいた一方、むしろ維新後にこそ才能を開花させた者もいた。その多様な軌跡をたどって、埋もれた歴史を掘り起こす。

目次

第1章 幕府瓦解―幕臣たちが迫られた究極の選択(三つの選択肢―駿河移住・朝臣化・帰農商;それ以外の進路;亡命者たち;巻き込まれた人々)
第2章 明治に生かされた幕府の改革―身分を超えた人材登用(身分の壁を超えて幕臣に;洋学が立身の基礎;「武」への期待;好結果を生んだ幕府のリストラ)
第3章 新史料から読む「その後」―大久保利通がみた旧幕臣たち(大久保利通文書のなかの旧幕臣;評価された元幕臣官僚)
第4章 知られざる敗者たち―成功と没落のあいだ(手に職を付けて;没落か転身か)

著者等紹介

樋口雄彦[ヒグチタケヒコ]
1961年静岡県生まれ。静岡大学人文学部卒業。日本近代史専攻。博士(文学、大阪大学)。国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Isamash

21
樋口雄彦・総合研究大学院大学教授2016年発行著作。興味深いアプローチで、明治政府での活躍で有名な人間も存在し興味を持って本書を手を取る。他書との関係もあり無明な人間に焦点を当てたらしい。まあ勝海舟や榎本武楊は別の書籍を読もうと思う。ただ網羅的だが登場人物が多すぎることもあってか浅い人物描写ばかりで面白くなかった。明治維新後の徳川家と静岡の関係は初めて知った。アメリカまで行っていたヒトの存在には驚いた。また、結論として幕臣たちは明治政府や明治時代の社会にどの様な影響を与えたのか?総論的なものも知りたかった2024/04/19

Lila Eule

8
英雄豪傑以外の幕臣達が社会変革をどのように生きていたのか、数多くの人生模様が拾われていて、変転の実相に近づいたような気にもなるが、短い脈絡の実例が陳列気味で何が帰納できるのか、終いにはわからなくなり、混沌の社会変革に旧支配層の変転には、才覚頼みや旧人脈頼みの様々な浮沈があった、志次第の時代変革期だったとの昔ながらの理解に。体制陥落した体制人達のひとつの事例集。国民の変革の大きさを下支えした幕臣人材との、はやりの論に一石をが、編集者の意図か。2016/07/30

りうかん

2
幕府崩壊から明治維新の激動の時代を生きた幕臣たちのそれぞれ。変化の時代をうまく生き抜けた人もあり、流されて沈んでしまった人もあり、を可能な限り追いかけた本。2017/04/30

Humbaba

2
社会が大きく変わろうとしている時にどのように生きるのか。それに対して完全な正解を持っている人などいない。また、理想があったとしても様々な理由によりそれに殉じることができない人もいる。なぜその決断を下したのかを完全に知ることはできなくても、残っている情報から推察することは出来る。2016/08/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10784184
  • ご注意事項