ロシアの物語空間

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784801001824
  • NDC分類 980.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

近現代ロシアの作家14人の長・短篇小説を、その核心部を構成する場所・空間の表象に着目して読み解く。人工的な都市と豊かな自然のコントラスト、隠された宗教的シンボル、帰るべき場所を失いさまよう人々の影に満ちて、不可思議な魅力を湛える物語空間を探索する、ロシア文学入門の書。

近藤昌夫[コンドウマサオ]
著・文・その他

角伸明[カクノブアキ]
著・文・その他

樫本真奈美[カシモトマナミ]
著・文・その他

高田映介[タカダエイスケ]
著・文・その他

新井美智代[アライミチヨ]
著・文・その他

内容説明

近現代ロシアの作家14人の長・短篇小説を、その核心部を構成する場所・空間の表象に着目して読み解き、人工的な都市と豊かな自然のコントラスト、隠された宗教的シンボル、帰るべき場所を失いさまよう人々の影に満ちている、不可思議な魅力を湛えた“ロシアの物語空間”を探索する。

目次

アレクサンドル・プーシキン『大尉の娘』の物語空間
ミハイル・レールモントフ『現代の英雄』―肖像画の空間
ニコライ・ゴーゴリ『鼻』―人工都市と反乱する自然
イワン・ツルゲーネフ知られざるツルゲーネフ―奇想的人物たちの物語空間
フョードル・ドストエフスキー十字路の聖堂―『地下室の手記』から『罪と罰』へ
レフ・トルストイ『イワン・イリイッチの死』―長椅子のクロノトポス
アントン・チェーホフ・初期物語空間 チェーホフの作家としての聴覚とその物語空間―『やるせない』『家で』『シベリアから』等
アントン・チェーホフ・後期物語空間 「ここ」から「どこか」への脱出―『百姓たち』『新しい別荘』『小犬を連れた奥さん』
エヴゲーニィ・ザミャーチン『われら』―壁の「こちら」と「むこう」
マリーナ・ツヴェターエワプーシキン像と黒の詩学―『わがプーシキン』をめぐって
アルセーニー・タルコフスキー「コンスタンティノープル短編集」―黄金の子供時代
アレクサンドル・ソルジェニーツィン 魂の「家」を求めて―『イワン・デニーソヴィチの一日』『ガン病棟』『マトリョーナの家』
ワシーリィ・シュクシーン『赤いカリーナ』―大地に蘇るペトルーシカ
セルゲイ・ドヴラートフ『かばん』―スーツケースに詰められた人生
アナイート・グリゴリャン「長い夏」―「どこでもない場所のまんなかで」

著者等紹介

近藤昌夫[コンドウマサオ]
1956年、北海道生まれ。東京外国語大学大学院修了。現在、関西大学外国語学部教授。ロシア文学専攻

角伸明[カクノブアキ]
1956年、大分県生まれ。早稲田大学大学院修了。現在、関西大学、同志社大学非常勤講師。ロシア文学、東方ユダヤ文化論・シャガール専攻

樫本真奈美[カシモトマナミ]
1980年、兵庫県生まれ。神戸市外国語大学大学院博士課程満期修了。現在、神戸市外国語大学、同志社大学、関西大学非常勤講師。二十世紀ロシア文学専攻

高田映介[タカダエイスケ]
1985年、愛知県生まれ。京都大学文学研究科修了。現在、京都大学、関西大学非常勤講師。ロシア文学専攻

新井美智代[アライミチヨ]
1961年、埼玉県生まれ。奈良女子大学大学院博士課程単位取得退学。現在、同志社大学、関西大学、奈良女子大学非常勤講師。物語論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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