出版社内容情報
中国の台頭と米国のリバランス戦略の狭間で激変する東アジアの「かたち」(地域秩序)を日米中アセアンの視座から分析東アジアを含むいくつもの広域地域制度の中核を占め、約半世紀にわたり地域統合プロセスにおける「接着剤」として機能してきたASEANに注目し、事実上進展している地域統合の実態を分析する。
大庭 三枝[オオバミエ]
東京理科大学工学部教授
内容説明
重層化し、再構成される東アジア地域秩序の行く末と地域構想の可能性を探る。
目次
序章 東アジアへの視座
第1章 ASEAN外交とASEAN諸国外交のあいだ―「中心性」「一体性」と南シナ海問題
第2章 ASEAN経済統合と東アジア―AECの実現とRCEP
第3章 ASEAN協力の新段階―東アジアにおけるAPSCとASCCの意義
第4章 「メコン・サブ地域」の出現―域内国の模索と域外大国の関与
第5章 中国の対東南アジア・ASEAN外交―胡錦涛・習近平政権期を中心に
第6章 オバマ政権のリバランス政策の検証―東アジアにおける国際政治への含意
第7章 日本の地域構想と「中国の台頭」―歴代首相の政策演説に見る「仲間」の描き方
終章 東アジア地域のかたち
著者等紹介
大庭三枝[オオバミエ]
東京理科大学工学部教授。国際基督教大学教養学部卒業、東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院総合文化研究科助手、東京理科大学工学部准教授等を経て2014年より現職。専門は国際関係論、アジアの地域統合および地域統合理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 墨子 講談社学術文庫