内容説明
これまでの専門領域に閉じこもりがちな啓蒙研究の方向を批判しつつ、「ある啓蒙の生涯」というものをスコットランド的精神にしぼって、その発端から今日までの歩みについて一般読者向けにわかりやすく読み解く。
目次
プロローグ エディンバラ大学生の処刑
第1部 啓蒙知識人の出現(新しいエルサレム;自分たちが作った罠;人間の真の研究対象;分断された国土;最後の抵抗;利益を生む企業;エリート・クラブ―アダム・スミスとその友人たち)
第2部 啓蒙思想のグローバルな展開(「かの偉大なる構想」―アメリカのスコットランド人;北からの光明―スコットランド人と自由主義者と改革;最後の吟遊詩人―ウォールタ・スコット卿とハイランド・リヴァイヴァル;実用的な事柄―科学と産業におけるスコットランド人;陽は沈むことなし;自力でたたき上げた人びと―合衆国のスコットランド人)
結語 近代世界とスコットランド・ナショナリズム
著者等紹介
ハーマン,アーサー[ハーマン,アーサー][Herman,Arthur]
1965年生まれ。1984年にジョン・ホプキンズ大学から「17世紀初期のフランス・ユグノーの政治思想」をテーマにした論文で博士号を取得。1980年代にジョージ・メイスンその他の大学で歴史学を担当したあと「スミソニアン協会」で「西洋文明の遺産研究プログラム」のコーディネーターを務める
篠原久[シノハラヒサシ]
1944年生まれ。関西学院大学大学院経済学研究科博士課程修了。1986年に関西学院大学経済学部教授。専攻は社会思想史、経済思想史。経済学博士
守田道夫[モリタミチオ]
1954年東京大学経済学部経済学科卒業。丸紅入社、調査課、海外事業委員会を経て木材部設立とともに同部配属。マニラ支店、丸紅米国会社ニューヨーク、丸紅ニュージーランド会社のあと、丸紅エネルギー担当役員付、丸紅パーソネル・サポート顧問。その傍ら、1995年から1999年まで茨城大学人文学部社会学科で非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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