内容説明
市場原理、効率性が重視され福祉国家が大きく変容するなか、また地方分権・自治のあり方が問われるなか、日本の福祉国家財政と現在の地方財政改革について健筆をふるう。
目次
第1部 日本の福祉国家財政(福祉国家財政と現金給付・現物給付;税財政システムからみた少子化対策;財政危機下における公共投資偏重型財政システム;日本における福祉国家財政の再編―グローバル化と構造改革;現代財政と公私分担の再編)
第2部 地方分権改革の歴史的意義(地方分権の日本的文脈;日本における政府間事務配分の動向;市町村合併促進と住民サービスのあり方―合併推進論の再検討;日本型財政システムの形成と地方交付税改革論;「自主財源主義」の問題点と地方交付税制度;地方債許可制度の展開と協議制への転換)
三位一体の改革から分権改革のサード・ステージへ
著者等紹介
金澤史男[カナザワフミオ]
1953年7月東京に生れる。77年3月東京大学経済学部卒業。82年3月東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会奨励研究員、東京大学社会科学研究所助手、静岡大学人文学部助教授、横浜国立大学経済学部助教授を経て、95年4月横浜国立大学経済学部教授。横浜国立大学評議員、同経済学部長、同大学院国際社会科学研究科長、同地域実践教育研究センター長を歴任。2009年6月16日歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。