出版社内容情報
各地域を舞台とした説話について、それぞれの歴史的背景や伝承ルートを探り、地域を往来した官僧の説話形成に果たした役割を実証する
三舟 隆之[ミフネ タカユキ]
目次
『日本霊異記』に見える登場人物の階層
第1篇 『日本霊異記』の中の寺院(『日本霊異記』に見える「堂」と「寺」;「山寺」の実態と機能―『日本霊異記』を中心として)
第2篇 『日本霊異記』地域関係説話の形成(『日本霊異記』における東国関係説話―武蔵・信濃国を中心として;『日本霊異記』地域関係説話形成の背景―備後国を中心として;『日本霊異記』地獄冥界説話の形成―讃岐国の説話を中心として;『日本霊異記』九州関係説話の成立;古代東北地方への仏教伝播―『日本霊異記』下巻四縁を中心に;道場法師系説話群の成立―美濃、尾張国の交通網;『日本霊異記』大和・伊賀国の化牛説話の成立;蟹報恩譚の成立―中巻八縁と十二縁;『日本霊異記』に見える僧侶の交通と地域関係説話の形成)
著者等紹介
三舟隆之[ミフネタカユキ]
1959年東京都に生まれる。1983年明治大学文学部史学地理学科日本史専攻卒業。1985年明治大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了。1989年明治大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得退学。2004年博士(史学)。現在、東京医療保健大学医療保健学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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