目次
第1章 貿易図案(外国商館;輸出用茶;生糸;燐票)
第2章 トイレタリー(化粧品;石鹸;洗粉;歯磨;月経帯;パウダー)
第3章 薬品(売薬;薬種;肥料;蚊取線香;商法 他)
第4章 食品・嗜好品(飲料;煙草お飲み物)
第5章 繊維・日用品(繊維;文具 ほか)
著者等紹介
佐野宏明[サノヒロアキ]
1960年兵庫県篠山市生まれ。1983年姫路工業大学卒業後、電機メーカー勤務。1990年頃から商業美術に興味を持ち、広告資料、ラベル、パッケージ等を蒐集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がらくたどん
14
とにかく楽しい。行きつけの書店に昨年末から光村推古書院のミニコーナーが出来ている。図版本はやはりリアル書店で手に取ってパラりと拝見してから購入できる方が嬉しい。明治から戦前くらいまでの「舶来物」という言葉が生き生きしていた時代の吸収して自分のものにしてやろうというエネルギーを感じる。美しすぎる化粧品のパッケージはもちろん、外国商館のラベルの妙に写実的な猫の「招き猫」とか何故?な筍柄のマッチとか微妙な特別感のある売薬のおまけとかの面白図案からも往時の「売るぞ!」という気合が伝わってくる。元気出ます。 2021/01/21
けんとまん1007
8
見ていて、楽しいし懐かしい。そうそうこれこれ、こんなのもあったよなあ~と思うのがたくさん。マッチ箱はこの色合いだし、蚊取り線香はこれだ。地元富山というと、薬は・・売薬さんの薬はこれだよなあ~。しかし、単に懐かしいというのとは違うものも感じてしまう。どこかに手作り感があるからかな。今のデザインもすごいのがたくさんあるとは思うが、どこか人工的過ぎるように思ってしまうのも正直なところだ。2012/03/08
ちーたん
7
懐かしく感じるものはなかったけど、ここまで揃うと美しくてうっとり。欲しい挿し絵がいくつもある。 永遠に残って欲しい。2021/04/09
澪
6
明治、大正期の商業デザインをふんだんに載せてある。アナログ感全開なものばかりで温かさを感じるが、説明がびっしりなので読むには根気が必要。時折、眺めて楽しむくらいがベストかなと思いました。2019/03/14
ひねもすのたり
4
レトロ文化好きなら大満足の一冊。 近代の小説がお好きな方なら作品の背景にこんな小物があるのかも・・・と思い描くのもいいかもしれません。 中山太陽堂(現クラブ化粧品)の跋扈ぶりや、森下南陽堂(現森下仁丹)の「毒滅」。青い硝子壜に入った「神薬」が怪しすぎてたまりません。(笑)2011/10/06