内容説明
説話・和歌・縁起・鷹狩りの礼法・故実を記録する鷹書。東国と京都、堂上と地下―放鷹が象徴する権力や信仰にとどまらず教養と文化的位置づけから中世日本の放鷹文化に迫る。
目次
第1編 公家の鷹書(西園寺家の鷹術伝承―『西園寺家鷹口傳』をめぐって;政頼流の鷹術伝承―『政頼流鷹方事』をめぐって;下毛野氏の鷹術伝承―山城国乙訓郡調子家所蔵の鷹書をめぐって;下毛野氏の鷹書―他流儀のテキストと比較して)
第2編 東国の鷹書(諏訪流のテキストと四仏信仰;諏訪流の鷹術伝承(1)―「みさご腹の鷹」説話の検討から
諏訪流の鷹術伝承(2)―「せいらい」の展開と享受
宇都宮の鷹書―『宇都宮社頭納鷹文抜書秘伝』をめぐって)
中世鷹書の展開―越前国朝倉氏の鷹書をめぐって
資料紹介 宮内庁書陵部蔵『啓蒙集』
著者等紹介
二本松泰子[ニホンマツヤスコ]
1968年大阪府に生まれる。1988年金蘭短期大学国文科卒業。1991年立命館大学文学部卒業。1999年立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程学位取得修了。現在、大阪大学、甲南大学、神戸学院大学、立命館大学、非常勤講師。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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