内容説明
移民女性看護師の生活世界に迫る境界侵犯的エスノグラフィー。著者が10歳のとき、彼女の母親は、彼女と幼少の弟二人を心優しい夫の手に託し、看護師としての技能をいかすためにアメリカにわたった。そして、その二年後、四人は新天地で母親と合流することになる。本書は、この旅路の社会学的意味を明らかにするものである。
目次
第1章 女が先に移り住むときのジェンダーの矛盾
第2章 労働―看護、女のネットワーク、そして「杭につながれた」男たち
第3章 家庭―移民家族におけるジェンダーのやりなおし
第4章 コミュニティ―リトル・ケーララの創造と教会で「遊びに興じる男」のパラドクス
第5章 トランスナショナルなつながり―移民コミュニティの双面神的生産
第6章 結論
著者等紹介
ジョージ,シバ・マリヤム[ジョージ,シバマリヤム][George,Sheba M.]
チャールズ・R・ドリュー医科理科大学(Charles R.Drew University of Medicine and Science)生命医学情報学センター専任講師。社会学博士(カリフォルニア大学バークレー校)
伊藤るり[イトウルリ]
一橋大学大学院社会学研究科・教授。専門は国際社会学、国際移民研究、ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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