内容説明
世界中で食料価格が高騰している。その煽りを受けて、多くの国で主食が高騰、パニックが起き、各地でデモや暴動がおきている。なぜ、このような事態に陥ったのか?現在の価格高騰の根底には、グローバリゼーションがあり、巨大なアグリビジネスと投機マネーの動きがある。遺伝子組み換え作物、バイオ燃料もまた、これと無関係ではない。本書は、旧版を大幅に増補改訂し、最近の情勢もふまえ、そのメカニズムをやさしく解説し、それに対抗する市民の運動を紹介している。
目次
序章 つくられる食料危機
第1章 激変する世界の食料事情
第2章 モンサント社の戦略と謀略
第3章 シュマイザー事件と種子支配の構造
第4章 遺伝子組み換え作物が変えた世界の食料
第5章 遺伝子組み換えイネをめぐる攻防
第6章 北米での遺伝子組み換え小麦の攻防
第7章 欧州・米国間食料戦争
第8章 グローバリゼーションが脅かす食の安全
第9章 広がるGMOフリーゾーン、食料援助拒否
終章 マニラにて
著者等紹介
天笠啓祐[アマガサケイスケ]
1947年東京生まれ。早大理工学部卒。現在、ジャーナリスト、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表、市民バイオテクノロジー情報室代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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