内容説明
カジュアル・ファッションの元祖は、英国のエドワード7世だった…!?サヴィル・ローのテーラードから、軍服やデニムの変遷、ナチス体制への反発心を表現していたザズー・スタイル、究極の作業着をデザインしたロドチェンコ、革ジャンを流行らせたマーロン・ブランドの映画、1960年代の「ピーコック革命」、ジョン・レノンのヘアスタイル、パンクとクラブ・シーン、時代を先導した雑誌たち、そしてトム・ブラウンのタイトなジャケットまで。これぞ男のたしなみ。一家に一冊の贅沢な写真集。
目次
SUIT
WORKER&SOLDIER
ARTIST&REFORMER
GOOD GUY,BAD GUY
PLAYER
DRESSING DOWN
DRESSING UP
REBEL
PEACOCK
MEDIASTAR
CULTURE CLUBBER
STYLIST
DESIGNER
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
16
イギリスを中心に編纂された男性服飾史です。ぼうい様にうっとりしつつ開くと、次のお写真はエドワード7世。服飾がいかに選ばれた人だけのものだったかがわかります。そして、時代が変わるにつれて様々な影響が出てきて、ついにパンクの登場で唐突に著者が無条件降伏。「洋服の持つカリスマ性は消え去り、以降服装が世間を騒がせることはなくなった」とまでいわしめます。個人的にはイギリス中心主義すぎるとは思うけれど、興味深いステイトメントです。日本のストリートファッションもほんの少しですが登場し、にやり。2018/02/27
Sattomo4
14
1900~2000年にかけてメンズウェアの世界で巻き起こった革命を、ファッション史家、キャリー・ブラックマンの解説付きでわかりやすく紹介した写真集。街のアンちゃんから映画俳優までその時代その時代に流行った服を着ている写真は見ているだけで楽しい。サヴィル・ローの上質なテーラードや、耐久性のあるカーキ色の軍服、制服や作業着で着用されていたデニムなどが、スタイルや色使いにおいてどれだけ変化してきたかということを順序だてて解説。読み物としても素晴らしい。映画俳優やミュージシャンの服が気になる方にもオススメです。2019/12/09
小鈴
3
歴史の区切りを1900〜1939年、1940〜に区分している。パラパラと見てれば一目瞭然、イギリスからアメリカへファッションの場が移っていく。1940年以降は、パンクの時代まで出てこない。つまりイギリスファッション興亡史でありました。そんなことはさておき、パラパラ見ているだけで楽しいです。 2010/09/03
あきひろ@心のアゴを外せ
1
メインカルチャーとの結びつきが強かったファッションが、次第にサブカルチャーとの関係を強化し、現代ではメインカルチャーへと還る。 高級ブランドは、人々の支持がなければ価値を持たないが、そんなものなど滅多に買えない大衆はなぜブランドを支持するのか。。。2019/06/14
takao
1
ふむ2018/01/30