出版社内容情報
いままで知らなかった、もう一つの源氏の世界がここにあります──。
『源氏物語』の世界を、三つの角度──匂う、装う、祈る──から捉えて、その世界を解明するとともに、王朝文化の奥深さをも伝えます。
内容説明
王朝文化の奥深さを知る。源氏物語千年紀に―もっとも受けたい源氏の講義。
目次
『源氏物語』の世界へ
第1章 匂い―生きることの深さへ(古語の「にほふ」と「かをる」;古今集歌と嗅覚;人柄の香)
第2章 「衣」―染める・縫う・贈る(身体感覚で捉える『源氏物語』;『源氏物語』の着こなし)
第3章 信仰と祭り、祈りと救済(行事と一体になった「祈り」;『源氏物語』の深い宗教的な精神性)