内容説明
あの『ドグラ・マグラ』の著者・夢野久作と政財界の黒幕として活動した父・杉山茂丸、ふたりの精神を受け継いだ三人の息子たち。杉山一族の血脈をたどり明治大正昭和を浮き彫りにする。
目次
序章 杉山家三代の父性
第1章 黒田藩お伽衆
第2章 茂丸立志
第3章 人生泡沫の如し
第4章 近衛兵・杉山直樹
第5章 香椎・杉山農園
第6章 新聞記者・杉山泰道
第7章 夢の久作さん
第8章 久作の迷宮世界
第9章 胎児の夢
第10章 三人の息子たち
著者等紹介
多田茂治[タダシゲハル]
1928年、福岡県小郡市生まれ。九州大学経済学部卒業。在学中、『九州文学』『新日本文学会』に参加。新聞記者、週刊誌編集者を経て文筆業。主に日本近現代史にかかわるノンフィクション、伝記を書く。主な著書に『夢野久作読本』(弦書房、第57回日本推理作家協会賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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