内容説明
もし、ミミズがいなければ人は文明を持てなかった。―ダーウィンが生涯最後の研究テーマに選んだ小さな生物をめぐる、わくわくするような地下世界探検の物語。
目次
ダーウィンのミミズ
謳われざるヒーロー
大地は動いた
大地の腸
目もなく耳もなく
今、地中にある危機
侵略者の顔
巨大ミミズを追いかけて
生きた農耕機具
文明の礎として
生ごみを黄金の土に
あなたが必要
高みへと昇るミミズ
著者等紹介
ステュワート,エイミィ[ステュワート,エイミィ][Stewart,Amy]
テキサス生まれ。テキサス大学大学院で、地域計画とコミュニティの学士号および修士号を取得。『ニューヨーク・タイムズ』『サンフランシスコ・クロニクル』『サンセット』『オーガニック・ガーデニング』などの新聞・雑誌に多数の記事を執筆するライター
今西康子[イマニシヤスコ]
神奈川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mae.dat
215
ガーデニングに関する記事を書くライターさん。ガーデニングを通じてミミズを飼うようになり、ミミズに興味を持ちオタク化して行ったみたい。そんな著者によるミミズ本。ミミズ、正に縁の下の力持ち。多分みんなが思っている以上に。ミミズは地面下であれば何処でも良い訳では無さそうで、ミミズの中でも更に細分化された種によって棲み分けがある様です。下手にミミズを導入して仕舞うと、土壌が変わり植生、生態系への影響も大きいのですって。ミミズティー(飲み物ちゃうよ)は安全に応用出来そうで、チャンスがあれば真似してみたい。2022/07/31
Koichiro Minematsu
47
ミミズは黙々と活動する。私たちが営む地球の地下で、己の生のために。しかし、それは地球という環境するコントロールしている。気持ち悪いではなく、筆者ほどではないが、愛おしさを感じた。知能が低いのかに興味があったが、ビックリ。そんなことはないことが本著で分かる。2020/01/23
たまきら
41
シマミミズによるコンポストを始めるにあたり憂慮したのが、このミミズがヨーロッパ原産の外来種であることでした。この本で、外来ミミズがある独自のエコシステムを進化させてきた環境には有害になると知り、逆に都会での隔離されたコンポスティングに自信がつきました。大きな公園とかで生ごみや段ボールを入れることができるミミズコンポストがあったらなあ…。ごみ問題を考えた時、ミミズは大変有益だと思います。また、この本はダーウィンへの敬意に満ちていて、彼の埋葬についてのエピソードには胸が痛みました。原著のタイトルにニヤリ。2021/12/07
うめ
29
面白い本でした。ミミズに対する見方が変わり、愛おしささえ湧いてくる。マンション暮らしだから、ミミズコンポストは難しいけれど、憧れる。農薬よりも、化学肥料よりも、ミミズ糞のが有効‼︎(だから一歩間違えるとミミズは森を消滅させかねないって、どんだけなの)本当すごい。人間は万物の霊長だって、たまに踏ん反り返るけれど、神の足元にも及ばない。とにかくミミズ、可愛い。すごい。2016/04/03
まりん
23
読んでて楽しかったし、とてもわかりやすかった。ミミズってこんなにすごい生き物だったんだ!もっとミミズの事知りたい!って思える、ミミズについて興味が持てた本だった。2014/02/02