日本人論争 大西巨人回想

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  • サイズ B6判/ページ数 797p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865281026
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0090

出版社内容情報

戦後文学の巨星による遺著。軍隊の奇妙な民主主義、愛し続けた映画、青年期に創作した短歌などを振り返り、日本人へ語りかける。

目次

第1部 要塞の日々(『神聖喜劇』の漫画化について;徴兵検査 ほか)
第2部 文選―一九九六‐二〇一二(感想;短篇小説『真珠』のこと ほか)
第3部 秋冬の実―大西巨人短歌自註(いのちを惜しむ;自負と傲慢 ほか)
第4部 夏冬の草―戦後の文学と政治を語る(打ち割られた菊の御紋章;日本国憲法制定から六十年)
第5部 映画よもやま話(「赤西蛎太」;「阿部一族」 ほか)

著者等紹介

大西巨人[オオニシキョジン]
小説家、批評家。1916年福岡県で生まれる。37年、九州大学に入学するも、マルキシズム、コミュニズムに傾倒していたため、大学を追われる。大阪毎日新聞社西部支社に勤めていた42年、召集令状が届き対馬要塞重砲兵聯に入隊。このときの軍隊経験をもとに、約25年かけて長篇小説『神聖喜劇』を完成させた。軍隊内部の細密な描写は歴史資料的価値も高い。2014年3月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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踊る猫

25
常に武闘派であり、前進し続ける知識人にして読書人だった大西巨人の原稿と発言を集成したもの。ヴォリュームのある本だが、決して読みにくいわけではなく明晰な論理でこちらを惹きつける。後半はインタヴューが主で、普段聞けない映画の話や政治的なイシューについて語られており貴重な話を聞けたという手応えを感じる。ただ、悪くするとそれだけ寄せ集め感の強い本となっているとも言える。読むならばもちろん『神聖喜劇』を読んでからではないと太刀打ち出来ない一冊なので、これから読もうとする方は留意されたい。中野重治を読みたくさせられた2019/07/24

mori-ful

1
中野重治「雨降る品川駅」への誤解を批評した「コンプレックス脱却の当為」が印象に残った。2016/01/28

tkm66

1
読み応えある一冊。「長生きしたもん勝ち」「良いムスコさんを持って幸せ」等、幾らでも悪口は出て来るがそんなレベルでは掴めない。2014/10/26

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