内容説明
英米の各時代を代表する作家・作品に関して、旧来の読みを一新する新しい視点からの読み方を提案。さらに、従来目を向けられることが少なかった作品や作家群を発掘する。
目次
1 歴史(ジョナサン・スウィフト『ドレイピア書簡』(一七二四)の持つ歴史的意味
ウィリアム・クーパーと動物の権利―『課題』第六巻を中心に ほか)
2 階級(少年サタンは問いかける―世の中の滑稽な事柄を笑い飛ばせる日が来るだろうか;ハーディの「笑い」 ほか)
3 ジェンダー(父親不在の娘たち―『十二夜』における愛の視点;キャザーとフィッシャー―女性作家の領域とモラル ほか)
4 エスニシティ(ハーンから八雲へ―国籍選択の問題;モダニスト、アロン・ダグラスのハーレム・ルネサンス ほか)