内容説明
目に見えない「神性」にどのように「身体」が与えられたか?民衆の心性を見つめて歴史人類学という新しい地平を開拓したシュミットが、イメージ人類学へ更なる挑戦!
目次
第1部 長い歴史(歴史家とイメージ;第二ニカイア公会議からトマス・アクィナスまで―西欧における宗教画像の解放;テクストとイメージ;西方における画像の解放と規範)
第2部 イメージの信仰(紀元一〇〇〇年前後における新しいイメージの正当化;画像の奉遷と力の移動/ウォルサムの石造磔刑像―イングランド、一一~一三世紀;磔にされたシンデレラ/ルッカのヴォルト・サントについて―一三~一五世紀;聖遺物と画像)
第3部 夢、幻視、幻想(夢の図像学;ビンゲンのヒルデガルト、あるいは夢の拒絶;想像力の有効性)
著者等紹介
小池寿子[コイケヒサコ]
1956年群馬県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。同大学大学院人間文化研究科修士課程単位取得満期退学。文化女子大学助教授などを経て、國學院大學文学部教授。専攻、西洋美術史。著書に、『死を見つめる美術史』(芸術選奨文部大臣新人賞受賞。ポーラ文化研究所、のちちくま学芸文庫)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。