内容説明
現代美術研究者、日本語・日本文学研究者、絵本学者、美術館学芸員、絵本編集者などさまざまな分野の執筆陣が画像化・絵本化された賢治ワールドを多彩な視点から読みとく。
目次
1(すきとおったほんとうのたべもの―宮沢賢治絵本シリーズを編集して;宮沢賢治童話にみる夜の光と色の視覚化;抽象美術家による宮沢賢治童話の絵本化;「雪わたり」からみる国語教育と賢治絵本;いわさきちひろのなかに息づく宮沢賢治)
2(イメージの選択「銀河鉄道の夜」の場合;絵本『気のいい火山弾』を考える;小林敏也と「画本 宮沢賢治」―『画本 雨ニモマケズ』を中心に;「注文の多い料理店」の絵本化に関する三つの考察―不確定箇所の再創造を中心として;片山健と『狼森と笊森、盗森』―ミステリアスな符合の交錯するなかで;小林敏也『ポラーノの広場』を謎解きする;賢治童話の絵本化―『虔十公園林』を中心に;「グスコーブドリの伝記」との「出会い」に絵本はどう関われるのか?)
3(「銀河鉄道の夜」の映像化―解釈の諸問題について;文字の絵本 風の又三郎;ワークショップで表現する宮沢賢治の世界;絵で表現することからはじめる「風の又三郎」の楽しみか方;「宮沢賢治絵本リスト」とその作成―手法と考察)
著者等紹介
中川素子[ナカガワモトコ]
1942年、東京都に生まれる。東京芸術大学大学院修士課程修了。文教大学名誉教授。主な著書に、『絵本はアート―ひらかれた絵本論をめざして』(教育出版センター、1991年、日本児童文学学会奨励賞)などがある
大島丈志[オオシマタケシ]
1973年、東京都に生まれる。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、文教大学教育学部准教授。専攻、日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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