三島由紀夫異端の系譜学

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784892194306
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報



ニーチェとサド二人の表現者に精神的な血族を見い出した三島。その孤独、ナルシズム、ロマンティシズムを説く意欲的三島論。
第一章 少年期における三島由紀夫のニーチェ体験
第二章 三島由紀夫とサド
第三章 人間の真贋


高山秀三[タカヤマ シュウゾウ]
1954年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ドイツ文学専攻。現在、京都産業大学教授。
著書:『クライスト/愛の構造』(松籟社)、『蕩児の肖像―人間太宰治』(津軽書房)、『宮澤賢治 童話のオイディプス』(未知谷)、『マンと三島 ナルシスの愛』(鳥影社)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おがわ

1
三島に関する論考の中でもとりわけ面白い。特にニーチェと三島について、共に女系家族の中で育てられた柔弱な幼少期から、後に現実世界の「力」への志向へと至ったという点で共通点を指摘しているのが興味深い。ザ・男臭い作家というイメージの三島の中に潜む「女性」の意味についてスポットライトを当てている評論という点でこの本は面白いと思う。『サド侯爵夫人』は戯曲という事で手に取るハードルも高くつい読むのを後回しにしていたが、この論考を読むと是非とも目を通さねばという気になる。2022/06/03

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