内容説明
ファッション、美容、エステは、いつ誕生したか?ルネッサンス期から現代までの「美人」と「化粧法・美容法」をめぐる歴史。当初、普遍的で絶対的なものとしてあった「美」は、「自分を美しくする」技術や努力が重要視されるなかで、個性的なもの、誰もが手にしうるものとして徐々に“民主化”され、現代の化粧品、ファッション、エステ、ダイエットが示すごとく、“美の追求”は万人にとっての強迫観念にまでなった。
目次
第1部 啓示される美―十六世紀(記述されるからだ、序列化されるからだ;美人の「性別」;唯一の美;顔の炎と体液)
第2部 表現力豊かな美―十七世紀(顔か胴か?;魂とフォルム;純化と圧縮のはざまで)
第3部 感じられる美―十八世紀(機能的なものの発見;個人の美しさ;引き締まるからだ、美しくなるからだ)
第4部 「求められる」美―十九世紀(ロマン主義の美;人体の勝利;美しくなるための市場)
第5部 民主化された美?―一九一四‐二〇〇〇年(「現代のシルフィード」;スターに近づく;「消費のもっとも美しい対象」;「試練」としての美、現代の美)
著者等紹介
ヴィガレロ,ジョルジュ[ヴィガレロ,ジョルジュ][Vigarello,Georges]
1941年モナコ生。パリ第5大学教授、社会科学高等研究院局長、フランス大学研究所所員。身体表象にかんする数多くの研究を手がける
後平澪子[ゴヒラミオコ]
東京生まれ。慶応義塾大学大学院修士課程修了、パリ第3大学博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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