内容説明
ムスリム女性の覆いに象徴される「旧習」の撤廃を目指すソ連の政策実践は、ウズベク人の街区の生活の中で人びとをどのように差異化していったのか。スターリン体制下「女性解放」の一局面。
目次
1 脱/植民地権力と街区社会(街区社会と女性;「十全なソヴィエト市民」と「他者」の創出)
2 フジュムと女性住民の反応
3 男性住民の反応とフジュムの挫折
4 一九三〇年代の「女性解放」と街区社会(マハッラ委員会;女性クラブ)
5 大テロルと「女性解放」(「女性解放」の停滞への批判;女性に対する犯罪の政治的強調)
著者等紹介
須田将[スダマサル]
1975年生まれ。奈良市出身。北海道大学大学院文学研究科博士課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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