ターフェとバデーニの言語令―ハプスブルク帝国とチェコ・ドイツ民族問題

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  • サイズ A5判/ページ数 182p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784895143981
  • NDC分類 234.6
  • Cコード C3022

内容説明

「ターフェ言語令」と「バデーニ言語令」―19世紀末期のハプスブルク帝国を揺るがした政治的大事件を初めて考察する。

目次

第1部 ターフェの言語令(チェコ・ドイツ民族問題の原因;ドイツ人自由派の支配;ターフェ内閣の成立;ターフェ言語令と「鉄環」連立の完成;ドイツ「国家語」提案 ほか)
第2部 バデーニの言語令(一八九〇年代前半のオーストリア政界;バデーニ内閣の成立;バデーニ言語令と反対運動;オーストリア帝国議会の混乱とバデーニ内閣の退陣)
結論 ターフェとバデーニの言語令とチェコ・ドイツ民族問題

著者等紹介

川村清夫[カワムラスガオ]
1958年生まれ。桐朋高校、上智大学文学部卒業。上智大学大学院にて文学修士号取得の後、米国インディアナ大学大学院にてPh.D.(博士号)取得。専攻は東欧近代史。ハプスブルク帝国におけるチェコ・ドイツ民族問題およびパン・スラヴ主義を研究する。株式会社バベル勤務、常磐大学国際学部と湘南工科大学総合文化教育センターの非常勤講師を経て、現在バベル翻訳大学院アソシエイト・プロフェッサーとして講座「世界翻訳史」を担当中。東欧史研究会、ロシア・東欧学会、現代史研究会、比較文明学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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富士さん

3
墺洪二重帝国最大のトピックのひとつであり、経緯がわかりづらいふたつの言語令をテーマにした貴重な本。これは言語は人々の所属意識の根幹であり、異文化共存の現実とは何かを示しています。お行儀よく標本を眺めるような異文化交流は、覇権文化の優位を前提にした見世物にすぎません。本当の異文化交流とは、エゴとエゴ、意地と意地がぶつかり合う極めて不快な体験であり、その落としどころを探る不毛感の漂う作業のはずです。成功と失敗を繰り返しながらその作業をやってきたこの地域の歴史を、日本も遠からず学ばないといけなくなる気がします。2021/01/26

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