著者等紹介
チェーホフ，アントン［チェーホフ，アントン］［Чехов］
１８６０‐１９０４。庶民の子として生まれ、中学の頃から苦学を重ねた。モスクワ大学医学部在学中も家計を助けるため、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。社会的関心も高く、結核を患いつつ社会活動や多彩な創作を展開した。鋭い視線で市井に取材し、ありふれた出来事の中に人生の深い意味を描き込み、社会の醜さを描きながらも明るい未来を予感させる作品が多い
ザトゥロフスカヤ，イリーナ［ザトゥロフスカヤ，イリーナ］［Затуловская，Ирина］
１９５４年モスクワの画家の家庭に生まれる。幼少時から詩を創り絵を描くが、絵画とグラフィックを正式に学び、最初の個展は１９８９年のロンドン、以後世界各地で開催。２００２年モスクワ美術家同盟よりディプロムを授与される。フレスコ、絵画、陶器、書籍デザイン、詩作、刺繍等広範囲に活躍。作品は１２カ国の美術館に収蔵され、個人コレクションも多い
児島宏子［コジマヒロコ］
映画、音楽分野の通訳、翻訳、執筆、企画に広く活躍。日本絵本賞ほか受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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takaC
24
とても胸がつまる。2013/01/16
takaC
19
BAHЬKA／ЦEXOB2013/02/16
S.Mori
10
辛い仕事をさせられている男の子が、おじいちゃんに助けを求める物語です。チェーホフらしい作品だと思いました。劇的なところはなくて、淡々と登場人物と出来事が描かれるだけです。ただ男の子を書くときには思いやりが感じられて、これは作者自身の優しいの心を反映しているのでしょう。クリスマスの夜の物語というところに意味があると思います。クリスマスは人間に無償の愛を示してくれたイエス・キリストが産まれた日だからです。その点を考えると、最後の場面は切なくなります。2019/12/11
散歩いぬ
8
「子守つ子」と併せて読む。共に虐待に近い労働を強いられる子供の話。「ワーニカ」は靴屋に奉公に来た９歳の男の子がクリスマスの夜、奉公の辛さに耐えかね祖父へ手紙を出す。「子守つ子」は同じく靴屋に奉公する13歳の女の子。一日中仕事を押し付けられ、夜になっても子守で眠れない。青空文庫の鈴木三重吉訳は「あゝねむいねむい…」で終わっているが、どうも続きがあるようで、沼野充義訳を読むと残酷なラストとなっている。2012/09/21
relaxopenenjoy
5
未知谷チェーホフコレクション。これは好き。ワーニカが大好きなマカールイチおじいちゃんに宛てて降誕祭に出すお手紙がベースの短編。マローズ(極寒)が擬人化されてたり。カシタンカ(栗毛)の犬が出てきたり。チェーホフの、子供が主人公の作品、好きだなぁ。素晴らしい絵がまた、「トルゥブナヤ広場」や「すぐり」、「恋について」などと同じイリーナさん。絵のページ、文のページ(余白も多い)、と交互に現れる。2021/06/22
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- 和書
- 初学者のための憲法学
