内容説明
一九五〇年代初頭からソビエト連邦で流行った「声の通信」。ソビエトを出てパリで暮らす著者とパリで生まれソビエトに残った友。10年続いた「声の通信」からソビエト発の9本のカセット。一体何が録音されていたのか…
目次
1つ目の小包
2つ目の小包
3つ目の小包
著者等紹介
アファナシエフ,ヴァレリー[アファナシエフ,ヴァレリー] [Afanassiev,Valery]
1947年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でエミール・ギレリス、ヤーコブ・ザークにピアノを師事。1968年バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)第1位入賞。1972年エリザベート王妃国際コンクール(ブリュッセル)優勝。73年にモスクワ音楽院を卒業し、翌74年ベルギーに亡命。フランスに居を構えた後、現在はベルギーに在住。近年は指揮活動も盛んに行っている
岡部杏子[オカベキョウコ]
2009年、学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。パリ第4大学(D.E.A.)。専門はフランス文学。現在、早稲田大学人間科学学術院助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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兎乃
14
21日秋篠音楽堂、ヴァレリー・アファナシエフの“悲愴” “月光” “ポロネーズ集”を聴くために。静寂と沈黙と一瞬のために。2015/06/18
梅しそ
7
好みのスタイルの小説ではなかったが、アファナシエフの長編をついに読めて幸せです。内容はなんか謎が隠されてそうだったけど、よく把握できなかった。そのうち読み返したい。2015/07/09
橘
0
「僕」の伸びやかな声がカセットから溢れ出す。例え苦悩に満ちようとも、友に向かって語る内容には憧憬が滲む。芸術と弾圧が混沌と混じり合う、世にも美しい独白。2015/08/11
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