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出版社内容情報
屏風伝来から現代にいたる歴史を概観し、絵画資料に描かれた屏風を検討し、屏風の機能や、描かれた絵の内容を読み解く。屏風伝来から現代にいたる歴史を概観し、絵画資料に描かれた屏風を検討し、屏風の機能や、描かれた絵の内容を読み解く。
榊原悟[サカキバラサトル]
著・文・その他
内容説明
飛鳥時代から現代まで、間仕切り・遮蔽・風よけなどの道具として暮らしのなかに生き続けた調度品「屏風」。屏風は、どのように改良されてきたのか?また、出産の場や葬送の場などではどのように使われたのか?そして、贈答品としての役割とは?榊原美術史学の最高傑作。
目次
第1章 屏風舶載
第2章 正倉院の屏風
第3章 屏風改良
第4章 屏風、屏風となる
第5章 やまと絵と屏風
第6章 屏風絵・屏風歌
第7章 屏風を立てる
第8章 儀礼と屏風
第9章 屏風と生きる
第10章 屏風を贈る
第11章 日本の顔
むすびに 世界の屏風
著者等紹介
榊原悟[サカキバラサトル]
1948年、愛知県西尾市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。専攻は日本美術史。サントリー美術館主席学芸員、群馬県立女子大学文学部教授を経て、現在、岡崎市美術博物館長、群馬県立女子大学名誉教授。文学博士。主な著書に『狩野探幽―御用絵師の肖像』(臨川書店、2014年、徳川賞)、『美の架け橋―異国に遣わされた屏風たち』(ぺりかん社、2002年、芸術選奨文部科学大臣賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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アメヲトコ
9
日本人にとって屛風とはどのような意味をもつものであったのか? 古代における屛風の移入から日本での発展、世界への普及までを通観した大著です。本書の面白さは三次元の「もの」としての屛風のありようから考察している点です。パネルの構法の変遷についての検討から、神護寺本山水屛風の復元案を再検討する第四章、死と出産のさいの屛風の使われ方について論じた第九章などはとくに刺激的でした。平面的にレイアウトされた図録で屛風を眺めるのではわからない世界もあるものですね。2020/04/12
はれ
2
全くの素人で、たまたま図書館で見かけて、惹かれたので、かりました。当然、上っ面しか読めていませんが、それでもこれからは、博物館などて、屏風をみたとき、今までよりは、みどころがわかるようになったので、楽しみにしています。あと、大嘗祭の屏風、どなたが描かれた、どんな作品が登場するのかも楽しみ♪2019/06/10