内容説明
BLM運動自体の解説はもちろんのこと、奴隷制とその廃止、リンチと暴力の歴史、公民権運動、文学に描かれた世界の黒人表象の解釈、コミックやアニメ、近年の映像などのポップカルチャー批評を通して、BLM運動に至る長く複雑な歴史的背景を理解し、差別や偏見、抑圧や侮蔑に抗う先人たちの苦闘とその意味を知る15の論考集。
目次
偉大な国の未熟な文化―リンチと銃と原爆と
階層と差別の重層構造
緊急寄稿 ジョージ・フロイドの死をめぐって思うこと
第二の公民権運動としての「ブラック・ライブズ・マター」運動―黒人の二極分解を乗り越え、真の平等を求めて
受け継がれる尊厳―ダグラスからキング、そしてオバマへ
世界と私の間に―リチャード・ライトの自己表現への渇望
ジミーよ今生きていたら何を思う?―ジェイムズ・ボールドウィン『白人へのブルース』
人種表象のセンチメンタリティに抗して―『ダンボ』と「ピンクの象のパレード」
アーロン・マッグルーダーの『ブーンドックス』―黒人問題を内部から描くコミックスとアニメ
ジョン・ルイスのBLM運動における遺産―視覚的・物語的メディアとしてのコミックスとの関連から
ポスト人種とヒップホップ
日本における黒人の運動に対する共感と黒人イメージの変化―小説西野辰吉「米系日人」(一九五二)の黒人表象を中心に
お玉杓子はジョン・ブラウンの子―替え歌としての「ジョン・ブラウンの屍」
『海底二万里』のテロリスト―ジュール・ヴェルヌの奴隷制批判
人種差別と欧米型近代
著者等紹介
山本伸[ヤマモトシン]
東海学園大学教授
西垣内磨留美[ニシガウチマルミ]
長野県看護大学名誉教授
馬場聡[ババアキラ]
日本女子大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーツ・リー
灘子