原発はなぜ危険か~元設計技師の証言~(岩波新書)
田中 三彦 著
目次
第一部 福島四号原発・原子炉圧力容器 ゆがみ矯正事件 第一章 どうゆがみ、どう矯正されたか 福島四号・原子炉圧力容器 ゆがんだ原子炉圧力容器 応力除去焼鈍 真 円 度 矯正作業への関与 関係者の緊張 矯正の原理 IBM370 「明日は仏滅か?」 第二章 「六・二八シンポジウム」の周辺 六・二八シンポジウム 発言の動機 日立との議論 何のための法規か 第二部 “運転中の原発”の安全性 第一章 理論的構築物の矛盾 基準に雲泥の差 安全係数を下げられた原子炉 「理論主義」の導入 “きゃしゃな”構造 基準・指針の整備の意味 第二章 原発の老朽化1──圧力容器の中性子照射脆化 重大事故・仮想事故 もろくなる原子炉圧力容器 脆性破壊 NDT温度 四つの条件 原子炉圧力容器の脆性破壊の可能性 三年間でNDT温度が一〇四度C上昇した! 恐ろしい「PTS」 ショッキングな報告書 緩められた規制値 批判精神が機能しない日本の専門家集団 第三章 原発の老朽化2──理論主義の危険 熱荷重条件図 “勘”を求められる熱応力解析 詳細応力解析の問題 こんな事故がなぜおきる 福島三号機再循環ポンプ破損事故 ひび割れを許す運転 浜岡一号機原子炉圧力容器漏洩事故 第三部 原発に象徴されるもの 技術論の役割と限界 二つの価値の枠組み 閉鎖系と快適さ パッシヴ・ソーラー あ と が き
カート
カートに商品は入っていません。