The Oxford Handbook of the Welfare State(Oxford Handbooks) H 908 p. 10
内容
本書は現代の福祉国家についての信頼のおけるガイドブックです。本書には世界中の一流の学者が執筆した章がおよそ50収められ、現代の福祉国家について知るべきことすべてを包括的に扱っています。本書は8つのパートに分かれていて、最初のパートでは福祉国家を支持、あるいは攻撃する哲学的議論の検証を行っています。パート2とパート3は福祉国家の歴史と福祉国家研究に用いられる方法論を扱っています。パート4からパート6では福祉国家が抱えるあらゆる問題に関する研究の現状を詳細かつ包括的に取り上げています。パート4では、福祉国家の構成要素と、政党や労働組合、雇用主などの行為主体、ジェンダーと宗教の影響、移民の種類と世論の変化、国際組織の役割とグローバル化の影響に注目しています。パート5とパート6では、年金やヘルスケア、身障者、老人のケア、失業、雇用の促進といった分野における政策と、不平等と貧困、マクロ経済政策、経費節減の点からみた、それらの政策の影響を取り上げています。パート7では、OECD加盟国以外の国も含めた、世界中の福祉国家の現状について調査しています。最後のパートでは世界中の福祉国家の将来に関する問題が考察されています。本書のどの章も、一流の研究者が自身の専門分野について詳しく、かつ読みやすく書いたもので、最新かつすぐれた知見を提供しています。本書は現代の福祉国家研究の最良の成果を包括的に集めた資料集であり、社会と政治に関する分野のなかでもっとも重要かつ議論の多い分野である、福祉国家研究の現状を明らかにする唯一のガイドブックです。
