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丸善のおすすめ度

言語起源論の系譜

互 盛央  著

 品切
       
価格 \2,530(税込)         

発行年月 2014年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 430p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/言語学/言語学史・言語学研究法
ISBN 9784062189750
商品コード 1015508793
NDC分類 801.02
基本件名 言語学-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2014年07月1週
書評掲載誌 毎日新聞 2014/07/13、読売新聞 2014/08/17
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1015508793

内容

【第36回サントリー学芸賞 芸術・文学部門 受賞作】 ギリシアから近現代にいたる「言語起源論」の流れを追えば、それはそのままヨーロッパの思想展開史に重なる。把握不能な「言語生成の瞬間」を、それでも見ようとした無数の試みは、近代に至って何を見出したのか。気鋭の著者による渾身の西洋思想史。


古代ギリシアですでに問われ、その後二千年以上にわたってヨーロッパを呪縛することになる問い――言語の起源は自然か人為か。
神の言語ヘブライ語を起源とする神学的考えが支配する長い時代が過ぎ、俗語賞揚の時代になると、それぞれの言語はそれぞれの民族の正統性を保証するものとなってゆく。「起源の言語」への要請が生んだ国民言語のバベル的乱立状況、その克服を目指す人為的普遍言語の企て。こうして人間が作る言葉は新たな「自然」を創出する。
近代を迎えたとき「起源の言語」は「言語の起源」へと方向を転換しながら、「人間とは」、「理性」「一般意志」の働きとは、「社会や国家の存在を保証するもの」とは何か、という問いへと照準し直されてゆく。
本書は、存在すらしないはずの「生成の瞬間」を求めて無数の者たちが展開した言説の流れを追い、ヨーロッパ思想史の特異性をあぶりだす。

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