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中世の罪と罰(講談社学術文庫 2588)

網野 善彦, 石井 進, 笠松 宏至, 勝俣 鎭夫  著

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価格 \1,265(税込)         

発行年月 2019年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 291p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/社会科学/法律/法制史
ISBN 9784065178690
商品コード 1031028281
NDC分類 322.14
基本件名 法制史-日本
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2019年12月3週
書評掲載誌 読売新聞 2020/01/05
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031028281

著者紹介

網野 善彦(著者):1928-2004年。東京大学文学部国史学科卒業。名古屋大学助教授,神奈川大学短期大学部教授,神奈川大学特任教授を歴任。専門は日本中世史。主な著書に『蒙古襲来』,『中世東寺と東寺領荘園』,『日本中世の民衆像』,『日本中世の非農業民と天皇』,『日本の歴史をよみなおす』,『「日本」とは何か』,『網野善彦著作集』全18巻+別巻がある。
石井 進(著者):1931-2001年。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著書に『鎌倉幕府』,『日本中世国家史の研究』,『鎌倉武士の実像』,『中世のかたち』,『石井進著作集』全10巻,『石井進の世界』全6巻がある。
笠松 宏至(著者):1931年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著作に『日本中世法史論』,『徳政令』,『法と言葉の中世史』,『中世人との対話』がある。
勝俣 鎭夫(著者):1934年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。静岡文化芸術大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著書に『戦国法成立史論』,『一揆』,『戦国時代論』,『中世社会の基層をさぐる』がある。

内容

 「やーい、お前の母ちゃん、でべそ!」 誰もが耳にしたことがありながら、よく考えると意味不明なこの悪口。そこに秘められた意味とは? ありふれた言葉を入り口に、今は遠く忘れ去られた日本の姿が、豊かに立ち上がる。
 「お前の母ちゃん…」のような悪口が御成敗式目にも載るれっきとした罪であり、盗みは死罪、犯罪人を出した家は焼却処分、さらに死体の損壊に対しては「死骸敵対」なる罪に問われれた中世社会。何が罪とされ、どのような罰に処せられたのか。なぜ、年貢を納めなければ罰されるのか。それは何の罪なのか。10篇のまごうかたなき珠玉の論考が、近くて遠い中世日本の謎めいた魅力を次々に描き出す。
 稀代の歴史家たちが、ただ一度、一堂に会して究極の問いに挑んだ伝説的名著、待望の文庫化!
(原本:東京大学出版会、1983年)

解説(桜井英治・東京大学教授)より
本書を通じてあらためて浮き彫りになるのは、中世社会が、現代人の常識や価値観では容易に解釈できない社会だということ、つまりそれは私たちにとって彼岸=異文化にほかならないということである。……日本中世史研究がまばゆい光彩を放っていたころの、その最高の部分をこの機会にぜひご堪能いただきたい。

【主な内容】
1 「お前の母さん……」 笠松宏至
2 家を焼く 勝俣鎭夫
3 「ミヽヲキリ、ハナヲソグ」 勝俣鎭夫
4 死骸敵対 勝俣鎭夫
5 都市鎌倉 石井 進
6 盗 み 笠松宏至
7 夜討ち 笠松宏至
8 博 奕 網野善彦
9 未進と身代 網野善彦
10 身曳きと“いましめ” 石井 進
討論〈中世の罪と罰〉 網野善彦・石井進・笠松宏至・勝俣鎭夫
あとがき 笠松宏至
あとがきのあとがき 笠松宏至
文献一覧
解 説 桜井英治

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