日本語の語彙・表記(コーパスで学ぶ日本語学)
内容
目次
第1章 総説 〔小椋秀樹〕 1 はじめに 2 語彙・語 3 文字・表記 第2章 語彙の量的構造 〔冨士池優美〕 導入 「大きい木と大きな木との文法的な違いを説明してみる」という文は幾つの語から成るか 例題1 延べ語数と異なり語数を求める 例題2 延べ語数を用いて自立語の品詞構成比率を比較する 演習 「Web茶まめ」を用いた形態素解析に基づいて品詞構成比率を調べ、文章の特徴を考える 第3章 語形と意味 〔宮内佐夜香〕 導入1 『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(BCCWJ)で「矢張り」と同様の意味を持つ複数の語形とその使用頻度を調べる 例題1 「矢張り」の各語形は媒体別にどのような頻度で現れるのか 導入2 対義語のペア「深い」「浅い」の現れ方の差 例題2 「Xが深い」「深いX」の「X」にどのような名詞が現れるのか 演習1 BCCWJで付属語的要素の異語形「~てしまう」「~ちまう」「~ちゃう」を調べる 演習2 『国語研日本語ウェブコーパス』を用いて対義語「深い」「浅い」などの関係について検証する 第4章 語種 〔金 愛蘭〕 導入 「Web茶まめ」を使って「近所の本屋に旅行のガイドブックを買いに行った」という文を形態素解析する 例題1 「猿蟹合戦」の語種構成比を調べる 例題2 「蜜柑」「蜘蛛の糸」「猿蟹合戦」の語種構成比を比べる 例題3 BCCWJで語種の異なる類義語「決まり」と「規則」の違いを調べる 演習 「決まり」、「規則」、「ルール」の使用状況や意味・用法をNLBで調べ、これらの類義語がなぜ並存するのかを考える 第5章 和語・漢語の表記 〔小椋秀樹・柏野和佳子〕 導入 BCCWJで「言葉」と「言語」に何種類の表記があるかを調べる 例題1 動詞「関わる」の表記のゆれを調べる 例題2 動詞《キク(聞)》と名詞《フゾク(付属)》の表記のゆれを調べる 演習1 《ケイタイ(携帯)》で「携帯電話」の意味を表す用例を収集し、表記の使用内訳を調べる 演習2 異字同訓の使用実態を国語辞典などの記述と比較し、よりよい異字同訓の使い分けの指針になるような修正を考える 第6章 外来語の表記 〔小椋秀樹〕 導入 BCCWJで外来語「ウェブ」には何種類の表記があるか、また最も多く用いられるのはどの表記か 例題1 現代の書き言葉における外来語の表記のゆれを調べる 例題2 外来語《ディスプレー》(display)における表記のゆれを調べる 演習1 BCCWJで語末長音を持つ外来語表記のゆれの特徴を調べる 演習2 BCCWJで原語で二重母音[ei]を持つ外来語表記のゆれと、表記と語義との対応について調べる 付 録 〔小椋秀樹・金 愛蘭〕 付録1 BCCWJにおける語種の認定 〔金 愛蘭〕 付録2 BCCWJを使った経年変化調査 〔小椋秀樹〕 付録3 見出しの階層構造 〔小椋秀樹〕 付録4 見出しの立て方 〔小椋秀樹〕 索引
カート
カートに商品は入っていません。