丸善のおすすめ度
良き統治~大統領制化する民主主義~
ピエール・ロザンヴァロン
著
古城毅,
赤羽悠,
安藤裕介,
稲永祐介,
永見瑞木,
中村督
翻訳
宇野重規
他
発行年月 |
2020年03月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
12p,375p,57p |
---|
大きさ |
20cm |
---|
|
ジャンル |
和書/社会科学/政治学/政治思想史・政治理論 |
---|
|
|
ISBN |
9784622088257 |
---|
|
商品コード |
1031148264 |
---|
NDC分類 |
311.7 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2020年04月3週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031148264 |
---|
著者紹介
ピエール・ロザンヴァロン(著者):1948年生まれ。フランスの歴史家・政治学者。フランス民主労働総同盟の経済顧問、社会科学高等研究院研究ディレクターなどを経て、現在、コレージュ・ド・フランス教授。著書多数。とりわけ民主主義についての一連の著作は大きな影響を与える。邦訳された著書に『自主管理の時代』(新田俊三・田中光雄訳、新地書房)、『ユートピア的資本主義』(長谷俊雄訳、国文社)、『連帯の新たなる哲学』(北垣徹訳、勁草書房)、『カウンター・デモクラシー』(嶋崎正樹訳、岩波書店)、『良き統治』(古城毅他訳、みすず書房)がある。
古城毅(翻訳):1975年生まれ。学習院大学法学部教授。専攻は政治学。著書に『社会統合と宗教的なもの』(共著、白水社)、訳書にジョン・ポーコック『島々の発見』(共訳、名古屋大学出版会)、ポール・ベニシュー『作家の聖別』(共訳、水声社)、『ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学』(共訳、勁草書房)、ピエール・ロザンヴァロン『良き統治』(共訳、みすず書房)などがある。
赤羽悠(翻訳):1984年生まれ。早稲田大学社会科学部非常勤講師。専攻は社会思想史。著書に『共和国か宗教か、それとも』(共著、白水社)、訳書にクロード・ルフォール『民主主義の発明』(共訳、勁草書房)、ピエール・ロザンヴァロン『良き統治』(共訳、みすず書房)などがある。
安藤裕介(翻訳):1979年生まれ。立教大学法学部准教授。専攻は政治思想史・政治哲学。著書に『商業・専制・世論』(創文社)、訳書にジョン・ポーコック『島々の発見』(共訳、名古屋大学出版会)、ピエール・ロザンヴァロン『良き統治』(共訳、みすず書房)などがある。
稲永祐介(翻訳):1975年生まれ。東京外国語大学世界言語社会教育センター特定研究員。専攻は政治社会学。著書にL’all’égeance ? l’État moderne(L’Harmattan)、訳書にイヴ・デロワ『国民国家 構築と正統化』(共訳、吉田書店)、ピエール・ロザンヴァロン『良き統治』(共訳、みすず書房)などがある。
永見瑞木(翻訳):1980年生まれ。大阪府立大学高等教育推進機構講師。専攻は西洋政治思想史。著書に『コンドルセと〈光〉の世紀』(白水社)、訳書にピエール・ロザンヴァロン『良き統治』(共訳、みすず書房)などがある。
中村督(翻訳):1981年生まれ。南山大学国際教養学部准教授。専攻はフランス近現代史。著者に『新しく学ぶフランス史』(共著、ミネルヴァ書房)、訳書にクリスティン・ロス『もっと速く、もっときれいに』(共訳、人文書院)、ピエール・ロザンヴァロン『良き統治』(共訳、みすず書房)などがある。
宇野重規(他):1967年生まれ。東京大学社会科学研究所教授。専攻は政治思想史・政治哲学。著書に『デモクラシーを生きる』(創文社)、『政治哲学へ』(東京大学出版会)、『トクヴィル』(講談社学術文庫)、『保守主義とは何か』(中公新書)、『政治哲学的考察』(岩波書店)、『未来をはじめる』(東京大学出版会)などがある。
内容
私たちは民主主義体制のなかにいるが、民主主義的に統治されているとはいえない。この大きな乖離が今日の幻滅を生み出している。執行権の力が強大化し、「民主主義の大統領制化」が進むなか、民主主義の難問にどう答えるか。
いま民主主義が直面する大きな問題は、人々が政治参加できる手段である選挙が、執行者を選ぶだけのものになっていることだ。そうした「承認の民主主義」では、人々は「一日限りの主権者」でしかない。民主主義を自らの手に取り戻す「行使の民主主義」のためには何が必要だろうか。
権力の中心が立法権から執行権へと移行する統治の歴史を明らかにし、新たな民主主義の展望をひらく。ロザンヴァロンの民主主義論の総決算。