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世界文学としての<震災後文学>
木村 朗子,
アンヌ・バヤール=坂井
著
発行年月 |
2021年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
511p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/文学史 |
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ISBN |
9784750351612 |
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商品コード |
1032882997 |
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NDC分類 |
902.09 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年04月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032882997 |
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著者紹介
木村 朗子(著者):津田塾大学教授。著書に『震災後文学論――あたらしい日本文学のために』(青土社、2013年)『その後の震災後文学論』(青土社、2018年)、『妄想古典教室――欲望で読み解く日本美術』(青土社、2021年)他がある。コロナ禍で対面の国際学会などがなくなる前までは、本書に寄稿してくださったメンバーとくり返しどこかで顔を合わせていた。頼れる研究仲間たちである。刊行の記念にみんなと乾杯したい!
アンヌ・バヤール=坂井(著者):フランス国立東洋言語文化大学教授。刊行物に「ジャンルとしての『震災後文学』と表象の限界」(坪井秀人、シュテフィ・リヒター、マーティン・ロート編『世界のなかの〈ポスト3.11〉』新曜社、2019年)、「二流文学、二流翻訳、二流読者?――娯楽小説の場合」(澤田直・坂井セシル編『翻訳家たちの挑戦――日仏交流から世界文学へ』水声社、2019年)、「村上春樹、旅に出る(そのⅡ)」(石田仁志、アントナン・ベシュレール編『文化表象としての村上春樹』青弓社、2020年)他がある。陽の当たらない研究者が陽に当たらない研究者になってそろそろ一年になろうとする今、これだけ時間の把握が緩くなっている自分に唖然としている。そして3.11を日本で経験しなかったこともあり、「戦々恐々」という言葉の意味を実感せずにここまで生きてこられたことの重みに、やっと気づいている自分にも呆れ返っている。
内容
あれから10年。世界には、あの日と向きあい続ける文学者たちがいる。3.11によって文学の何が変わり、震災前はいかに読み替えられうるのか。大惨事を経て、それでも新たな力を獲得する「世界文学」としての視座から、あの経験の現在性を問い返す。