丸善のおすすめ度
ゴンザ資料の日本語学的研究(研究叢書 503)
駒走 昭二
著
発行年月 |
2018年10月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
8p,303p |
---|
大きさ |
22cm |
---|
|
ジャンル |
和書/人文科学/言語学/日本語 |
---|
|
|
ISBN |
9784757608863 |
---|
|
商品コード |
1028339919 |
---|
NDC分類 |
818.97 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2018年11月3週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1028339919 |
---|
著者紹介
駒走 昭二(著者):1969年鹿児島県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。韓国国立木浦大学校特別講師を経て、神奈川大学外国語学部准教授。
内容
一七二九年、ロシアに漂着した薩摩漂流民ゴンザはロシア科学アカデミーのA.ボグダーノフと協力して日本語の参考書『露日単語集』『日本語会話入門』『簡略日本文法』『新スラヴ日本語辞典』『友好会話手本集』『世界図絵』の六点を制作する。いずれも当時の薩隅方言がロシア語との対訳形式で記されている。まずゴンザ資料は誰が書いたのか、ゴンザの出身地はどこなのかという研究の前提となる資料の性質に関する問題を検討する。その上で一八世紀の薩隅方言はどのような言葉だったのか(複数のエ列音、イ列音が存在したのではないか、アクセント体系は再構できるのか、「受身」と「尊敬」が区別されていたのではないか、敬意はどのように表現されていたのか、他動詞とカス型動詞は何が違ったのか、どのような漢語語彙が存在したのか、中央語はどのくらい伝播していたのか、薩隅方言はなぜ独特な言葉だと思われてきたのか)、音韻・文法・語彙に関する諸問題を扱う。豊富な薩隅方言語彙がキリル文字によって記されている本資料を分析することは、一八世紀の薩隅方言のみならず、日本語史の解明にも寄与するものである。