過失犯における主観的正当化要素の理論
振津 隆行 著
内容
目次
第1章 過失犯における主観的正当化要素の理論史的展開について(刑法的負責の独立の形態についての過失の展開に関する概観 過失犯におけるその最初の議論に至るまでの主観的正当化要素の起源 ほか) 第2章 過失犯に対する正当化事由の適用可能性について(主観的正当化要素の存在から導き出された過失行為に基づく正当化事由の非適用可能性-OLGフランクフルト・アム・マインNJW 1950,S.119f.の判決とヴェルツェルの呪縛 認識なき過失行為の一般的主観的正当化要素の正当化の否定から肯定へ-マウラッハの改説) 第3章 過失犯における主観的正当化要素の問題に関する諸見解の状況(客観的不法論からの主張-とくにノヴァコフスキーの改説を顧慮して 刑法命題の命令的構造からする客観的不法概念の導出-エーラー説をめぐって ほか) 結語 補論(超法規的緊急避難とライヒ裁判所判決について-超法規的緊急避難が初めて認められた一九二七年三月一一日ライヒ裁判所第1刑事部判決 紹介 ミヒャエル・パヴリク「『最近一世代(三〇年)の最も重要なドグマーティッシュな前進?』-刑法における不法と責任との間の区別についての論評」)
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