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西郷隆盛はなぜ犬を連れているのか~西郷どん愛犬史~

仁科 邦男  著

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価格 \1,650(税込)         

発行年月 2017年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 287p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784794223128
商品コード 1026493847
NDC分類 289.1
基本件名 いぬ(犬)
個人件名 西郷/隆盛
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2018年01月3週
書評掲載誌 朝日新聞 2018/01/07、日本経済新聞 2018/02/10、毎日新聞 2018/03/18
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026493847

著者紹介

仁科 邦男(著者):1948年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ヤマザキ学園大(動物看護学部)で「動物とジャーナリズム」を教える(非常勤講師)。動物文学会会員。著書に「犬たちの明治維新」など。

内容

上野公園の西郷隆盛の銅像が犬を連れていることから、「西郷といえば、犬」というイメージは、一般によく知られている。だが、西郷が「異常なほどの犬好き」であったことは、あまり知られていない。幕末京都の祇園の茶屋で、伊藤博文、木戸孝允などの長州勢が夜中まで芸者をはべらせ、歓を尽くす中、西郷ひとりは、芸者には目もくれず、愛犬と鰻飯。食べ終えたら、即帰宅。犬にしか興味がないのだ。また、戊辰戦争のさなかに、ささっと鹿児島に帰り、犬を引き連れ、狩り、温泉ざんまい。明治7年には、鹿児島・指宿(いぶすき)の鰻温泉に犬13匹を連れて、温泉旅行(犬最多記録)。そして、西南戦争には、あろうことか、犬連れ出陣。熊本、宮崎と撤退を続け、味方の兵士が次々と銃弾に倒れていく中、西郷は相も変わらず、犬を連れ、狩りにいそしんでいた。なぜそれほどまでに、犬から離れられなかったのか──西郷は、維新最大の立役者であるにもかかわらず、明治政府の中で、目立った仕事をしていない。明治6年の征韓論争に敗れ、鹿児島に帰った後の動きも、あまり知られていない。そして、なぜ西南戦争を起こしてしまったのかも、あまり知られていない。多くの謎に包まれた男なのである。西郷本は世の中にあまたあれど、西郷の人格を尊ぶものなどが中心で、「西郷の謎」を真に明らかにした本は、見当たらない。西郷とは何者か、それは、彼の業績を追っても見えてはこない。彼がこよなく愛した犬との歩みをたどってこそ、西郷が見えてくるのである。西郷は犬と一緒にいるとき、素の自分でいられた。犬との歩みから、西郷が「その時、何を思っていたのか」が鮮明に見えてくるのである。本書の著者、仁科邦男氏は犬関連史料の収集を40年も続けている、唯一無二の「犬の歴史家」である。初の一般書「犬の伊勢参り」(平凡社新書)で脚光を浴び、弊社刊「犬たちの明治維新 ポチの誕生」でもヒットを飛ばした。その著者の最新刊が、本書「西郷隆盛はなぜ犬を連れているのか 西郷どん愛犬史」である。あまたある西郷本とは一線を画す、西郷の「こころ」に肉迫できる希有な書である。

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