ホーム > 商品詳細

書評掲載
丸善のおすすめ度

政の言葉から読み解く戦後70年~歴史から日本の未来が見える~

宇治 敏彦  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,080(税込)         

発行年月 2015年06月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 22p,382p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/政治学一般
ISBN 9784794810106
商品コード 1017924022
NDC分類 312.1
基本件名 日本-政治・行政-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2015年08月1週
書評掲載誌 毎日新聞 2015/07/19
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1017924022

著者紹介

宇治 敏彦(著者):1937年大阪府生まれ。早稲田大学卒業。中日新聞社専務取締役、東京新聞代表等を経て、同社相談役。日本政治総合研究所常任理事、日本生産性本部評議員。著書に「首相列伝」など。

内容

今年は「戦後七〇年」ですが、ひと口に「戦後」と言っても、「戦後民主主義」という場合の「戦後」と、『経済白書』で流行語になった「もはや戦後ではない」の「戦後」ではまったく意味が異なります。前者が戦争放棄や基本的人権に代表される日本国憲法下の「民主主義」体制を意味しているのに対して、後者は「敗戦直後の闇市経済からの脱却」を意味して使われた言葉です。 また「吉田ワンマン」という愛称は、戦後日本の復興に貢献した吉田茂首相を指していますが、「ワンマン」という言葉の由来は何でしょうか。大磯に住んでいた吉田首相が、通勤の妨げとなる踏切渋滞を迂回するバイパスを建設させ、これが「ワンマン道路」と呼ばれるようになったのに因むというのが定説となっていますが、「ワンマンバス」から名付けたという説もあります。このように、政の世界で流行語になった言葉を年代別に紹介しつつ、その背後にあった政治状況を検証し、「戦後日本」を分析したのが本書です。 敗戦直後の東久邇宮首相から現在の安倍首相まで、戦後「日本丸」の舵取りをした内閣総理大臣は33人。「一内閣一仕事」という言葉があるように、吉田茂は「戦後復興」、鳩山一郎は「日ソ復交」、岸信介は「安保改定」、池田勇人は「所得倍増」、佐藤栄作は「沖縄返還」、田中角栄は「日中正常化」、中曽根康弘は「国鉄民営化」などで実績を上げました。その半面、自民・社会の二大政党による「一九五五年体制」の長期化で、政官財の癒着が進み、汚職事件が多発したこともご存じのとおりです。 いま日本は、人口減少、少子高齢化、非正規社員の急増、地方都市の消滅といった下り坂の局面にあります。安倍政権は「集団的自衛権」「憲法改正」へと走り出しており、戦後の「平和主義」も大きな屈折点となっています。本書では「五つの提言」を掲げ、なぜ「戦後」という言葉を残すべきかを訴えていきます。(うじ・としひこ)

カート

カートに商品は入っていません。