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人文学の論理~五つの論考~

E.カッシーラー  著

齊藤 伸  翻訳
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価格 \3,520(税込)         

発行年月 2018年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 10p,233p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/ドイツ・オーストリア哲学
ISBN 9784862852878
商品コード 1029166057
NDC分類 134.8
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年01月3週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1029166057

内容

本書はエルンスト・カッシーラー(1874-1945)が渡米する前に母語のドイツ語で執筆した最後の書物(1942年刊)である。人文科学と自然科学の論理は異なることを明快に論じている。科学と技術が競い合っていた1940年代,人文学固有の権利が損なわれるなかで,人文学の対象を自然科学の物差しで測れば,まったく違ったものになることを強調し,人文学独自の方法論について考察する。人文学の対象とは何か,事物の知覚と表情の知覚,自然の概念と文化の概念の違い,形式的思考と因果的思考について,文化の悲劇,など人文学をめぐる多彩な主題に光を当て,人文学の豊かな可能性を検討する。リッケルトによる個性記述的と言われる文化科学に対し,言語,芸術,神話,宗教,科学など,カッシーラーが〈シンボル形式〉と呼ぶ精神の機能によって,人間がどのように文化の世界を構築するかを示す。シンボル形式の哲学によりカントの「理性批判」を「文化批判」へと展開し,さらにシェーラーの影響を受け「哲学的人間学としての文化哲学」を確立,最後に「文化の悲劇」と対決することにより,文化のもつ機能と人間に及ぼす作用を明らかにする。科学と技術が先鋭化する今日,人文学や教養の危機が叫ばれるなかで本書の意義はますます高まっている。

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