![[新訳]大転換](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/91MoGophBEL._AC_UL165_SR165,165_.jpg)
１９３５−４５頃に書かれたもので、１９８０年に翻訳出版されてい
ます。もっと古い本かと思っていました。
古代から現代までの経済的な統合の形式を、実証的・歴史的に調査
して、その基本形態を理論的に抽出したものです。
これが、互酬、再分配、交換の３つです。
現実に存在する社会は、中央による再分配が基本で交換を補助的に
用いたり、互酬が基本だったリ、３つの形の組み合わせになるようで
す。
３つの形態の歴史的起源については、互酬が古いのは確かですが、交
換については、古い昔に部分的小規模な交換があって、近代になって、
それが自然に展開する、というのでもないようです。
つまり、交換が人類に永遠で固有の方法ではないようです。
３章の「統合の諸形態と支える構造」のはじめのところに、３つの形
態の幾何学的な説明がありますが、これは実態を反映するものです。
互酬は、対称的な２点の財の移動、再分配は、中心への移動と末端へ
の再移動、そして交換は任意の２点間の移動です。
歴史的な事例の詳細は、わからないものの、読み物としても面白いもの
です。
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