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述語的世界と制度: 場所の論理の彼方へ 単行本 – 1998/5/22
中村 雄二郎
(著)
実在の深層に広がる原初的でカオス的な場所に根ざしつつ,同時に歴史や社会といった制度的現実をも把えることは可能だろうか-この困難な課題に,著者は西田幾多郎の〈場所の論理〉を徹底的に読み直し深化させることで答えようとする.人間と世界の新しいヴィジョンを切り開くべく,著者多年の思索のすべてがここに流れ込む.
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1998/5/22
- ISBN-104000233319
- ISBN-13978-4000233316
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
実在の深層にひろがる原初的かつカオス的な場所に根ざしつつ、同時に歴史や社会といった制度的現実をもとらえることは可能か? 西田哲学の徹底的な読み直しから、人間と世界の新しいヴィジョンを開く。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1998/5/22)
- 発売日 : 1998/5/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4000233319
- ISBN-13 : 978-4000233316
- Amazon 売れ筋ランキング: - 689,130位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 931位日本の思想(一般)関連書籍
- - 1,455位哲学・思想の論文・評論・講演集
- カスタマーレビュー:
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2014年1月2日に日本でレビュー済み
「場所の持つ原初的で動的な性格を言語学的な観点(現象学的にいえば、ノエシス的観点)から捉えなおしたものである。さらにその一端を示しておくなら、通常の三段論法の主語同一性でなく、述語的同一性が開示する心の深層あるいは欲動ののカオス的あり様を指したものである。またそれに、ほかならぬ<制度>を対置したのは、私が、制度をもって、そのような述語的世界(つまりは場所)を限定する拘束条件(boundary condition)としてとらえるようになったためである。」著者はプラトンの「コーラー(振動する箕)」、ハイデッカーの「性起(Ereignis)」、西田の「絶対無」をトライアッドとして「述語的世界」と捉えなおした。例えば場の量子論、社会と制度、人間の心(「自己と時間」木村敏は自己とはこと的事態であるといっている。廣松渉の「世界の共同主観的存在構造」の事的世界観のことからの物象化(「物象化論の構図」)は拘束条件としても捉えられるのではないか。)、・・・・etc 世界に現象する全てのものは述語的世界(場所)から拘束条件によって生成してくると考えられる。また、その場所は振動し、振動により同調(シンクロナイズ、ホイヘンスが発見、蔵本理論)し、秩序ができていく。宇宙はビックバンの名残りの黒体輻射をもち振動している。ベルーゾフ・ジャボンチンスキー反応、粘菌の生態、世界は振動に満ちている(汎リズム論)。生命も振動の中から生成し、同調し進化してきた。中村は原子論から始まるギリシャ哲学に根源を持つ西洋哲学と根源に場所をもつ東洋哲学を統一的に捉えなおした。維新をへて100年以上漸く、世界に誇れる日本において初めて東洋と西洋の融合と呼べる哲学が現れた。画期的、歴史的、論考である。
2008年7月7日に日本でレビュー済み
日本を代表する哲学者、中村雄二郎の思想の集大成。
ここ10年間の日本の哲学書では最高のものだと思います。
プラトン・ハイデガー・デリダ・西田などを中心に、人間の精神(意識)の深層に
迫ります。
丸山圭三郎の言語哲学の延長上にある思索とも言えるかも知れません。
ここ10年間の日本の哲学書では最高のものだと思います。
プラトン・ハイデガー・デリダ・西田などを中心に、人間の精神(意識)の深層に
迫ります。
丸山圭三郎の言語哲学の延長上にある思索とも言えるかも知れません。