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明治の東京: 随筆集 (岩波文庫 緑 116-2) 文庫 – 1989/4/17

4.1 5つ星のうち4.1 12個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1989/4/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1989/4/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 223ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003111621
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003111628
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 12個の評価

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鏑木 清方
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カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2014年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
挿絵を描かれる方なのですが、けれんのない、端正で品のある文章が素晴らしい。
ゆっくりと味わいながら読んでいます。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年6月25日に日本でレビュー済み
日本画,特に美人画の名手として今なお人気の高い清方ですが,随筆の名手でもあり,とても画家の余技といったものではありません。

清方の代表作のひとつに『築地明石町』という作品がありますが,今「築地」と言うとおそらく誰もが「魚河岸」と考えるでしょうが,明治期築地には外国人居留地があり,異国風の香りがあった町だったということもこの随筆を読むとよく分かります。
『築地明石町』を見る目も少し変わります。

清方が求めた美というのは,江戸の町が育んだ美,それにつきます。
そして,清方の絵にも随筆にも江戸へのノスタルジーが溢れていて,それが美しい幻を描き出します。

この随筆集に収められてるたとえば「前垂れ」の美について語る清方の美意識の高さは,江戸の町が洗練させたもので,その美意識は今はほぼ失われたものでしょう。

歌舞伎の『義経千本桜』の『すし屋』でお里がしている前垂れや,『喜撰』でお梶がしている前垂れを,今でも自分たちは舞台で見ることはできますが,だれも清方のようには見ることはできません。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年6月26日に日本でレビュー済み
季節へのこまやかな感覚を呼び覚まして
くれるような情景が、柔らかな筆致で
描かれている随筆。
周囲の雑音や日常からほんの少しの間逃れて、
静かに心を放ちたい時に読みたくなる本。

淡々として柔らかい鏑木清方の文章に触れていると、
せわしない日常に追い立てられ、乾き、尖っていた心が、
慈雨を享けたように柔らかくほどけていく。
日本画の知識はないけれど、機会があれば鏑木清方の絵も
ゆっくりと時間をかけて眺めてみたい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
〇 この本を読む楽しみはいくつかある。第一に、美しい文章を楽しむことができる。どこをとっても歯切れがよく、しかしセンテンスは時に綿々と途切れなく続き、往時にしてもそう一般的ではなかったと思われる漢語や古語が衒いなく自然にちりばめられて引き締めている。読むうちに脳裏にはあんな場面こんな画像がつぎつぎと浮かんでくる。文章技巧を尽くした名文だと思う。若い頃は小説家になりたいと考えたこともあるらしい。それだけのことはあると思った。

〇 第二に、昔の東京のことを知ることができる。本書中の地名から、ああ、あそこかと場所を特定できることはむしろ少ないし、できたとしても現在の様子とあまりに違ってしまっているのだが、そんな懐かしいところがあったのかと遠い昔の話を聞くのはとても楽しい。今でも残っている老舗の名前などが出てくればなぜかうれしい。

〇 第三に、その人自体がすでに風格ある教養人である著者の文物や伝統への感じ方や考え方に学ぶところがある。時代の変遷、古くからある物、伝統、最近の風俗などをゆったりと受け止め、暖かい目で見つめている。歳を取ったらかくありたいものだと思う。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート