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白痴 上 (岩波文庫 赤 613-8) 文庫 – 1970/1/1
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- 本の長さ346ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1970/1/1
- ISBN-104003261380
- ISBN-13978-4003261385
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1970/1/1)
- 発売日 : 1970/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 346ページ
- ISBN-10 : 4003261380
- ISBN-13 : 978-4003261385
- Amazon 売れ筋ランキング: - 341,803位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 262位ロシア・ソビエト文学 (本)
- - 782位ロシア・東欧文学研究
- - 2,283位岩波文庫
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2019年3月2日に日本でレビュー済み
ドストエフスキーの作品の中では、気楽に(?)読むことが出来る作品で、描かれている人物の描写が生き生きとしている。最後まで挫折することなく読み切ることが出来たのも、米川氏の優れた翻訳のおかげではないだろうか。一般にロシア文学者の翻訳は、どれも優れたものが多いように感じる。ロシア文学を専門とする学者の絶対数が少ないだけに、質が高いということか。そういう私もロシア文学者を志したが、挫折してしまった。
2013年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うーむ、何とも。
そもそも「イデオット」を白痴と訳しているのだが、主人公やその友人が白痴とは思えない。
学生の頃、読んだときは違和感はなかったのだが。
よく分からない作品のひとつになってしまった。
そもそも「イデオット」を白痴と訳しているのだが、主人公やその友人が白痴とは思えない。
学生の頃、読んだときは違和感はなかったのだが。
よく分からない作品のひとつになってしまった。
2011年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドストエフスキーには少し珍しい上流階級を舞台にしたお話で、トルストイっぽいなと読んでいて思った。
物語は外国で白痴の治療を受けた男が、久しぶりにロシアに戻ってきて、そこで二人の女性と出会う。気性の荒い女と、良いところのお嬢さん。主人公はふたりから愛されます。主人公はとにかく心の綺麗な人で、愛されたら愛す、みたいなもので、ふたりから結婚を迫られたときにふたりと結婚すると言い出す始末。まさしく白痴。でもそれが主人公なのです。他にも、気性の荒い女のことを愛している男がいて、この男と主人公は友人で、そこで互いにちょっとしたいざこざが起きたりするのですが、仲はいいのでそんな憎しみあってどろどろするような物語ではありません。この白痴も、ドストエフスキーには珍しく上品なところがあって、多くのドストエフスキー作品が感情むき出しになって罵り合ったりするような場面は、この本にはあまりなかったと感じています。それもやはりトルストイっぽいと感じたのかもしれません。
余談ですが、私なりに白痴の意味を考えると、主人公はとにかく心の綺麗な人間なのですが、この世にそんな綺麗な人間いるわけがない。もしいるとしたら頭のおかしいやつに決まっている。故に、この白痴は、主人公が白痴という意味と同時に、この世で綺麗な人間などいたらそれは白痴とみなされると、私はこの本を読んでそういうふうな印象を受けました。
物語は外国で白痴の治療を受けた男が、久しぶりにロシアに戻ってきて、そこで二人の女性と出会う。気性の荒い女と、良いところのお嬢さん。主人公はふたりから愛されます。主人公はとにかく心の綺麗な人で、愛されたら愛す、みたいなもので、ふたりから結婚を迫られたときにふたりと結婚すると言い出す始末。まさしく白痴。でもそれが主人公なのです。他にも、気性の荒い女のことを愛している男がいて、この男と主人公は友人で、そこで互いにちょっとしたいざこざが起きたりするのですが、仲はいいのでそんな憎しみあってどろどろするような物語ではありません。この白痴も、ドストエフスキーには珍しく上品なところがあって、多くのドストエフスキー作品が感情むき出しになって罵り合ったりするような場面は、この本にはあまりなかったと感じています。それもやはりトルストイっぽいと感じたのかもしれません。
余談ですが、私なりに白痴の意味を考えると、主人公はとにかく心の綺麗な人間なのですが、この世にそんな綺麗な人間いるわけがない。もしいるとしたら頭のおかしいやつに決まっている。故に、この白痴は、主人公が白痴という意味と同時に、この世で綺麗な人間などいたらそれは白痴とみなされると、私はこの本を読んでそういうふうな印象を受けました。
2018年4月14日に日本でレビュー済み
洗練された文章に見事な構成力。
堅実で慎しみ深い(けれど親しみを感じる文体)訳だと思います。
米川さんの訳はロシア的感覚を見事に伝えてくれます。
堅実で慎しみ深い(けれど親しみを感じる文体)訳だと思います。
米川さんの訳はロシア的感覚を見事に伝えてくれます。
2016年11月4日に日本でレビュー済み
訳文が難しい。讒謗、莫逆、不羈…など。
教養のない自分は数ページに1回は辞書を引かなければならなく、辛かった。
格調はあるかもしれないが、サクサク読み進めたい人にはこの訳はあまりお勧めでない。
教養のない自分は数ページに1回は辞書を引かなければならなく、辛かった。
格調はあるかもしれないが、サクサク読み進めたい人にはこの訳はあまりお勧めでない。