台湾への渡航者も年々増加し、興味を抱いてくれる方が増えるのは嬉しいことですが、
台湾に関して特定の観光スポットや食事ばっかり紹介する本には一切興味が湧かない。
では、鉄道旅という違った視点で台湾を見てみたらどうだろうか。
書籍やネット上で様々な体験記が読めるが、どれもこれも乗車歴の羅列や
チケット取得方法などのハウツーばかり。
要は、独りよがりの文章ばかり大量生産されている。正直、人の心をつかむ表現がそこには無い。
そんなとき、宮脇さんが台湾鉄道に関する本を出していたことを知り、即購入。
台北駅から高雄駅までの自強号乗車から始まり、ただ鉄道に乗る旅をはじめる。
今回は台湾が舞台ということもあり、時刻表との時間との格闘はあまり無いが、
それでも十分に宮脇さんの記述により違った台湾の姿を感じ取れることが出来る。
こんな良書が絶版になっていることが非常に残念です。電子版で再販出来ないでしょうか。
是非、電子版での復刊を待っています。
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台湾鉄路千公里 (角川文庫 緑 598-2) 文庫 – 1985/8/15
宮脇 俊三
(著)
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1985/8/15
- ISBN-104041598028
- ISBN-13978-4041598023
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 特別版 (1985/8/15)
- 発売日 : 1985/8/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 4041598028
- ISBN-13 : 978-4041598023
- Amazon 売れ筋ランキング: - 206,133位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 692位鉄道 (本)
- - 2,071位紀行文・旅行記
- - 3,074位海外旅行ガイド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮脇作品の良いところは、エッセイとしてよりも、記録文学であるということ
年月日が正確であり、時刻も記載 地理学的記載を基礎として、歴史、当時の生活レベルや物価、政治体制などにまで
浅くではあるが描かれている点からみて、台湾を知る一冊と行っても良いだろう
彼の作品全般に言えることだが、時間軸がきっちりしているので、臨場感と時間経過がとても現実的に感じることだ
7日間という短い期間で、軽便も含めての踏破記録は読みごたえがあってよい
さらに、台湾の列車の種類と料金体系も日本と違っていることも知った
日本であれば、普通乗車券+急行券・特急券・グリーン券であるが、中国含め台湾は列車ごとに値段が違うということ
つまり普通列車、急行列車、特急列車の運賃が同じ距離でも異なり、さらに軟座と硬座の差、1級や2級料金の差となってくる
もうひとついいところは漢字圏の中国台湾においても、現地語に近い発音のルビが振られていることが、異国的描写を強めている
遅まきながら宮脇ワールドにはまっていしまい今年すでに20冊を超えた
こうなると完全読破ということになるだろう
年月日が正確であり、時刻も記載 地理学的記載を基礎として、歴史、当時の生活レベルや物価、政治体制などにまで
浅くではあるが描かれている点からみて、台湾を知る一冊と行っても良いだろう
彼の作品全般に言えることだが、時間軸がきっちりしているので、臨場感と時間経過がとても現実的に感じることだ
7日間という短い期間で、軽便も含めての踏破記録は読みごたえがあってよい
さらに、台湾の列車の種類と料金体系も日本と違っていることも知った
日本であれば、普通乗車券+急行券・特急券・グリーン券であるが、中国含め台湾は列車ごとに値段が違うということ
つまり普通列車、急行列車、特急列車の運賃が同じ距離でも異なり、さらに軟座と硬座の差、1級や2級料金の差となってくる
もうひとついいところは漢字圏の中国台湾においても、現地語に近い発音のルビが振られていることが、異国的描写を強めている
遅まきながら宮脇ワールドにはまっていしまい今年すでに20冊を超えた
こうなると完全読破ということになるだろう
2015年7月25日に日本でレビュー済み
「再見〈ザイジェン〉」は北京語、「再会〈ザイホェー〉」は台湾語〈福建方言〉です。
だから「おまえは北京に行ったことがあるのか」と聞かれたわけです。
本省人にしてみれば、〈上の世代の話などで〉親しみを感じている日本人の口から、
自分たちが押し付けられた「北京語」が出てくるのには、違和感を感じるわけです。
「そうか、日本人は親中共なのか」という訳なのです。
日本で中国語を勉強しようとすると、最近は少し改善されてきましたが、
とりあえずは北京語になってしまいやすい。簡体字、r化、表現もそうです。
そのことを知らぬまま台灣で得意げに北京語を話すことが、いかにひどいことなのか、
私も「一点兒」と言って、「一點點」と直されたことがあります。
また、花蓮で日本語を流暢に話す青年は、きっと先住民なんだと思います。
アミ族の中には、顔とかもそんなに変わらない人がいますし。
だから「おまえは北京に行ったことがあるのか」と聞かれたわけです。
本省人にしてみれば、〈上の世代の話などで〉親しみを感じている日本人の口から、
自分たちが押し付けられた「北京語」が出てくるのには、違和感を感じるわけです。
「そうか、日本人は親中共なのか」という訳なのです。
日本で中国語を勉強しようとすると、最近は少し改善されてきましたが、
とりあえずは北京語になってしまいやすい。簡体字、r化、表現もそうです。
そのことを知らぬまま台灣で得意げに北京語を話すことが、いかにひどいことなのか、
私も「一点兒」と言って、「一點點」と直されたことがあります。
また、花蓮で日本語を流暢に話す青年は、きっと先住民なんだと思います。
アミ族の中には、顔とかもそんなに変わらない人がいますし。
2017年8月25日に日本でレビュー済み
一週間でくまなく台湾鉄道の全ての路線を回る旅(1980年当時)。戒厳令下の貴重な観察。著者の観察と筆致は地に足が着いている。Kindleで読めるのですが紙媒体の重版希望です。ポケットにねじ込んで台湾めぐりのお供にしたい。
2012年5月9日に日本でレビュー済み
たまたま古書で見つけた本ですが、感想を書かせて頂きます。
本書は歴史背景や政治、思想などとは何の関係も無く、
長い間台湾の鉄道に「ずっと乗ってみたかった」作者の全走破の記録(紀行)です。
俗に”鉄っちゃん”なんて呼ばれている(失礼)鉄道マニアの方々に共感するところは無いのですが、
下調べの綿密さと乗り損ねた時の臨機応変な行動には共感を覚えます。
当時から30年以上経ち、台湾新幹線も完成し、台北市内にはニュートラムも着々と整備されているので、
又、廃線となった路線もありそうなので作中の路線を全て走破する事は難しいでしょうが、
次に台湾へ行ったときには是非、鉄道を利用してみたいと思わされました。
作中でその真意の判らなかった”再見”と”再会”の違いについて、
台北市内に住む方々(八十代、六十代、五十代の内省人)に伺ってみたのですが、
「”口語”と”文語”の違い」との答えしか帰って来ませんでした。
(余談ですがあの「海角七号」についても、台湾南部と北部では反応に温度差があるとの事。)
他の方のレビューに意見するのもおこがましいですが、”お気楽な鉄道旅行”ではありません。
作者の「鉄道に乗る事」に対する熱意が感じられる作品だと思います。
本書は歴史背景や政治、思想などとは何の関係も無く、
長い間台湾の鉄道に「ずっと乗ってみたかった」作者の全走破の記録(紀行)です。
俗に”鉄っちゃん”なんて呼ばれている(失礼)鉄道マニアの方々に共感するところは無いのですが、
下調べの綿密さと乗り損ねた時の臨機応変な行動には共感を覚えます。
当時から30年以上経ち、台湾新幹線も完成し、台北市内にはニュートラムも着々と整備されているので、
又、廃線となった路線もありそうなので作中の路線を全て走破する事は難しいでしょうが、
次に台湾へ行ったときには是非、鉄道を利用してみたいと思わされました。
作中でその真意の判らなかった”再見”と”再会”の違いについて、
台北市内に住む方々(八十代、六十代、五十代の内省人)に伺ってみたのですが、
「”口語”と”文語”の違い」との答えしか帰って来ませんでした。
(余談ですがあの「海角七号」についても、台湾南部と北部では反応に温度差があるとの事。)
他の方のレビューに意見するのもおこがましいですが、”お気楽な鉄道旅行”ではありません。
作者の「鉄道に乗る事」に対する熱意が感じられる作品だと思います。
2005年10月18日に日本でレビュー済み
帯抜粋「汽車ポッポおじさん台湾を行く!「時刻表」一冊をカバンに入れて・・・国内2万キロを乗りつぶし、汽車に乗るためにだけ、海の外への旅に出た。おなじみ「汽車ポッポおじさん」の一人旅行状記!待望、切望、熱望の乗りつぶし海外版第一弾!」
①6月2日(月)
桃園国際機場
台北車站
自強号、往高雄
空襲警報時旅客須知
②6月3日(火)
筥光号餐車
対号特快車
阿里山森林鉄路
呉鳳旅社
③6月4日(水)
台糖公司虎尾総廠路線
集集線
海線、山線、循迴追分線
台中柳川西路
④6月5日(木)
東勢線、内湾線
淡水線、新北投
台北夜場
⑤6月6日(金)
濂洞、菁桐
嶮路北迴線
花蓮新站
⑥6月7日(土)
花蓮港
太魯閣峡
狭々軌特急、光華号
台東市
⑦6月8日(日)
公路局公共汽車、金龍号
屏東線、東港線
①6月2日(月)
桃園国際機場
台北車站
自強号、往高雄
空襲警報時旅客須知
②6月3日(火)
筥光号餐車
対号特快車
阿里山森林鉄路
呉鳳旅社
③6月4日(水)
台糖公司虎尾総廠路線
集集線
海線、山線、循迴追分線
台中柳川西路
④6月5日(木)
東勢線、内湾線
淡水線、新北投
台北夜場
⑤6月6日(金)
濂洞、菁桐
嶮路北迴線
花蓮新站
⑥6月7日(土)
花蓮港
太魯閣峡
狭々軌特急、光華号
台東市
⑦6月8日(日)
公路局公共汽車、金龍号
屏東線、東港線
2005年6月5日に日本でレビュー済み
1980年に出た単行本の文庫化。
1980年6月に、宮脇氏が台湾を訪れ、わずか7日間で国立(鉄路局)の鉄道路線すべてに乗るという荒技をした記録。鉄路局のもの以外に阿里山鉄道も体験している。
宮脇氏の代表作のひとつだと思う。きわめて面白い一冊だった。
わずかな日数のなかで全て乗らなければならないという緊張感、それでありながら余裕を持って汽車旅を楽しむ著者。時刻表との食い違いや予想しなかった鉄道の発見。
完乗という目標があるだけに、全体が引き締まっており、良い作品になっている。
ただ、台湾への歴史的無理解が目に付いた。政治的な側面が欠けてしまっている。日本の植民地時代の苦難、大陸中国との緊張関係、外省人と内省人の格差、先住民族。そのため、台湾の人々との交流に失敗している場面がいくつも見られた。
お気楽な鉄道旅行でしかないのか。
1980年6月に、宮脇氏が台湾を訪れ、わずか7日間で国立(鉄路局)の鉄道路線すべてに乗るという荒技をした記録。鉄路局のもの以外に阿里山鉄道も体験している。
宮脇氏の代表作のひとつだと思う。きわめて面白い一冊だった。
わずかな日数のなかで全て乗らなければならないという緊張感、それでありながら余裕を持って汽車旅を楽しむ著者。時刻表との食い違いや予想しなかった鉄道の発見。
完乗という目標があるだけに、全体が引き締まっており、良い作品になっている。
ただ、台湾への歴史的無理解が目に付いた。政治的な側面が欠けてしまっている。日本の植民地時代の苦難、大陸中国との緊張関係、外省人と内省人の格差、先住民族。そのため、台湾の人々との交流に失敗している場面がいくつも見られた。
お気楽な鉄道旅行でしかないのか。