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歎異抄 (講談社学術文庫) 文庫 – 2000/9/8
梅原 猛
(著)
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悪人正機説や他力本願で知られる真宗の開祖・親鸞。危険思想視され烈しい弾圧にあいながらも、人々に受け入れられていった、その教えの本質とは何か。師の苦悩と信仰の極みを弟子の唯円が綴った聖典に詳細な語釈、現代語訳、丁寧な解説をほどこした。日本人の「こころ」を追究する著者の手でよみがえる流麗な文章に秘められた生命への深い思想性。
梅原学が探る日本人の「こころ」
親鸞の苦悩と信仰の極み
悪人正機説や他力本願で知られる真宗の開祖・親鸞。危険思想視され烈しい弾圧にあいながらも、人々に受け入れられていった、その教えの本質とは何か。師の苦悩と信仰の極みを弟子の唯円が綴った聖典に詳細な語釈、現代語訳、丁寧な解説をほどこした。日本人の「こころ」を追究する著者の手でよみがえる流麗な文章に秘められた生命への深い思想性。
●大きな文字で読みやすい
梅原学が探る日本人の「こころ」
親鸞の苦悩と信仰の極み
悪人正機説や他力本願で知られる真宗の開祖・親鸞。危険思想視され烈しい弾圧にあいながらも、人々に受け入れられていった、その教えの本質とは何か。師の苦悩と信仰の極みを弟子の唯円が綴った聖典に詳細な語釈、現代語訳、丁寧な解説をほどこした。日本人の「こころ」を追究する著者の手でよみがえる流麗な文章に秘められた生命への深い思想性。
●大きな文字で読みやすい
- 本の長さ326ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2000/9/8
- 寸法10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- ISBN-104061594443
- ISBN-13978-4061594449
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商品の説明
著者について
1925年生まれ。京都大学文学部哲学科卒。哲学者、作家。国際日本文化研究センター顧問。著書に『地獄の思想』『隠された十字架』『水底の歌』『日本人の「あの世」観』『梅原猛著作集』(全20巻)など多数。また、創作に『中世小説集』『ヤマトタケル』『ギルガメシュ』『オオクニヌシ』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2000/9/8)
- 発売日 : 2000/9/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 326ページ
- ISBN-10 : 4061594443
- ISBN-13 : 978-4061594449
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 76,498位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年5月9日に日本でレビュー済み
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作家の司馬遼太郎が、無人島に本を持って行くとしたら、この「歎異抄」だと言い、本作の訳者である梅原猛も。「歎異抄」を絶賛し、その深さに感銘を受けている。その他、多くの著名人達も、この「歎異抄」の魅力に取りつかれている。
残念ながら、自分には、「歎異抄」の深さを味わえる力がなく、「歎異抄」に没頭できる方々が羨ましい。本書の訳は、明瞭でわかりやすく、さすがは梅原猛である。解説も深い吟味がなされ、読み応えがある。この本自体は素晴らしい。
「心の底から阿弥陀仏を信心し、念仏を唱えると、極楽浄土に行ける」という教えに、自分は「そうだったら、いいな」と感じるが、「死ねば無で、そこには何もない世界」という考えのため、そこには救いがなく、信心できる人々が羨ましい。
残念ながら、自分には、「歎異抄」の深さを味わえる力がなく、「歎異抄」に没頭できる方々が羨ましい。本書の訳は、明瞭でわかりやすく、さすがは梅原猛である。解説も深い吟味がなされ、読み応えがある。この本自体は素晴らしい。
「心の底から阿弥陀仏を信心し、念仏を唱えると、極楽浄土に行ける」という教えに、自分は「そうだったら、いいな」と感じるが、「死ねば無で、そこには何もない世界」という考えのため、そこには救いがなく、信心できる人々が羨ましい。
2023年8月11日に日本でレビュー済み
書いてあることと言えば正直であれ、自分の無知を自覚せよ、阿弥陀様に依拠せよなどといったことですが、このようなことはあらゆる宗教書、哲学書、また人生論などの本によく書いてあることであって、本書が特段優れているとは感じませんでした。
2023年3月29日に日本でレビュー済み
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人生を豊かにしてくれる本です。参考になることが多々あり、感銘を受けます。
2020年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容、解説が充実して時間をかけてじっくり読みたい一冊です。難しい内容で、何回も、何回も読み直しています。
2021年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
梅原猛さんによる全訳注の一冊です。
原文、訳文、解釈、細かい語彙に対する補足、後書きとしての解説、と非常に理解しやすい構成になっています。数多ある歎異抄の関連書籍の中でも、とりわけ素晴らしい一冊でした。
歎異抄は、作者である唯円が師である親鸞の言葉を思い起こし遺した秘匿の書です。そこに記される親鸞の教えは、過酷な世相を背景にした万人の心を救うための優しい矛盾であり、私利私欲を廃した謂わば根源的なヒューマニズムの精神でした。法然の教えをひたすらに信じ、また、実践生活では禁欲を続けた法然よりさらに一歩踏み込んで、「偽悪者」として衆人たちと同じように妻帯し、肉食し、念仏ひとつに成仏を願ったこの人物の葛藤に満ちた精神性を推し量る上で非常に重要な一冊です。読み進める中で、海原さんの思慮深く、わかりやすい言葉が読者を理解の道へいざなう感覚がありました。
親鸞からすれば布教としての教えそのものとは違い、これらの言葉は文字にして書き起こされ時代を跨いで崇拝されることはおそらく想定していなかったであろうものであり、また、唯円自身も自らの名前とこの著作がこのような形で師とともに時代を超えて敬われ、探求されることになるとは全く考えていなかったでしょう。
私自身は無宗教主義であり、悪人正機についても現代の時代性にはそぐわない教えであると思っています。ただ、「繕わずに正直であること」、「周りの人々を慈しみ喜びを願うこころ」、は人間存在にとって根本的に必要な精神性だと思います。それをみずから体現し、多くの日本人のこころに定着させたのがまさに親鸞であり、さらにはこの歎異抄が親鸞の教えに対する適切な理解へ寄与した部分が大きいのでは無いかと、改めて感じ入りました。
ところで、「無人島に一冊持っていくなら歎異抄」、というキャッチコピーを最近よくみかけますがこれには大きな違和感を禁じ得ません。無人島ではなく、対人であれ、SNSを含めた非対人であれ、人と交わり関わり合う生活を送る中で感じる違和感や生きづらさ、息が詰まるような感覚、いわば「群衆の中で感じる孤独、暗闇」の中でこそ、得られるものが大きい一冊なのではないでしょうか?
原文、訳文、解釈、細かい語彙に対する補足、後書きとしての解説、と非常に理解しやすい構成になっています。数多ある歎異抄の関連書籍の中でも、とりわけ素晴らしい一冊でした。
歎異抄は、作者である唯円が師である親鸞の言葉を思い起こし遺した秘匿の書です。そこに記される親鸞の教えは、過酷な世相を背景にした万人の心を救うための優しい矛盾であり、私利私欲を廃した謂わば根源的なヒューマニズムの精神でした。法然の教えをひたすらに信じ、また、実践生活では禁欲を続けた法然よりさらに一歩踏み込んで、「偽悪者」として衆人たちと同じように妻帯し、肉食し、念仏ひとつに成仏を願ったこの人物の葛藤に満ちた精神性を推し量る上で非常に重要な一冊です。読み進める中で、海原さんの思慮深く、わかりやすい言葉が読者を理解の道へいざなう感覚がありました。
親鸞からすれば布教としての教えそのものとは違い、これらの言葉は文字にして書き起こされ時代を跨いで崇拝されることはおそらく想定していなかったであろうものであり、また、唯円自身も自らの名前とこの著作がこのような形で師とともに時代を超えて敬われ、探求されることになるとは全く考えていなかったでしょう。
私自身は無宗教主義であり、悪人正機についても現代の時代性にはそぐわない教えであると思っています。ただ、「繕わずに正直であること」、「周りの人々を慈しみ喜びを願うこころ」、は人間存在にとって根本的に必要な精神性だと思います。それをみずから体現し、多くの日本人のこころに定着させたのがまさに親鸞であり、さらにはこの歎異抄が親鸞の教えに対する適切な理解へ寄与した部分が大きいのでは無いかと、改めて感じ入りました。
ところで、「無人島に一冊持っていくなら歎異抄」、というキャッチコピーを最近よくみかけますがこれには大きな違和感を禁じ得ません。無人島ではなく、対人であれ、SNSを含めた非対人であれ、人と交わり関わり合う生活を送る中で感じる違和感や生きづらさ、息が詰まるような感覚、いわば「群衆の中で感じる孤独、暗闇」の中でこそ、得られるものが大きい一冊なのではないでしょうか?
2003年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はっきり言って、難しい。
初心者向けなんだろうが、まず漢字が読めない。
つまり理解が出来ない。
まず題名が読めない。振り仮名が欲しい。
しかし難しいモノを理解しようとしている自分が
イイ感じとも言えるが・・・
もう一度読み直してみます。
初心者向けなんだろうが、まず漢字が読めない。
つまり理解が出来ない。
まず題名が読めない。振り仮名が欲しい。
しかし難しいモノを理解しようとしている自分が
イイ感じとも言えるが・・・
もう一度読み直してみます。
2018年6月18日に日本でレビュー済み
講談社が新たに「文庫」を世に出すにあたり、「宗門をこえた日本人の古典・『歎異抄』の誕生」と白羽の矢をたてたのが梅原氏であると、立命館時代の後輩である解説の杉浦弘通氏は述べている。雑誌『日本』の編集長だった梶包喜氏が梅原氏に出向いたのが昭和44年というから、この年筑摩からは野間宏の「歎異抄」が刊行されていた。戦前に刊行された作家倉田百三の『一枚起請文・歎異鈔』や、昭和43年に刊行された亀井勝一郎の『生死の思索―歎異抄のこころ』のような、専修学者ではない著名な作家的立場を土台にした「歎異抄」解釈の新鮮さに業界が刺激されたと言えなくはない。ここに梅原氏を起用したことは、「歎異抄」の解釈において、梅原氏の持ち味といえる従来にはなかった風通しの良さと時に大胆な推理的散策の趣をもたらしたことは事実であろう。奈良仏教以降、既成仏教界の装飾的で観念化した伝統の形骸に異を唱えた法然や親鸞による浄土阿弥陀仏信仰と、キリスト教プロテンタントの宗教改革に類似的視野をおきながら解説をすすめ、梅原氏はそこに宗教の「近代化」と「内面化」を提起した。
該書は、原文・注釈・現代語訳に構成され、各条の最後に<こころ>と題して著者の心意が述べられている。凡例では「一教団の聖典という立場を捨て、日本人の心の古典という見地」を重視したとして、それらを参考に読者が自らの心で訳してみるよう勧めている。
該書は、原文・注釈・現代語訳に構成され、各条の最後に<こころ>と題して著者の心意が述べられている。凡例では「一教団の聖典という立場を捨て、日本人の心の古典という見地」を重視したとして、それらを参考に読者が自らの心で訳してみるよう勧めている。