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偶像再興・面とペルソナ 和辻哲郎感想集 (講談社文芸文庫) 文庫 – 2007/4/11

3.7 5つ星のうち3.7 4個の評価

哲学者にして名随筆家の瑞々しい思考の軌跡一高校友会誌に発表の若さの迸るような「霊的本能主義」から表題作「面とペルソナ」まで、日本を代表する哲学者の明治から昭和に渡る感覚の推移を俯瞰する24編
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2007/4/11)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/4/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 328ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061984756
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061984752
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 4個の評価

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和辻 哲郎
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月21日に日本でレビュー済み
霊的本能主義
デューゼ
メモランダム ノート
自己の肯定と否定と
キルケゴール 序
生きること作ること
ベートーベンの面
転向
ある思想家の手紙
停車場で感じたこと
創作の心理について
夏目先生の追憶
◆自然を深めよ
◆すべての芽を培え(教養論)
樹の根
偶像崇拝の心理
偶像再興 序言
院展遠望
院展日本画所感
劉生画集及芸術観について
享楽人
土下座
◆面とペルソナ
茸狩り

解説
2010年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本固有の「和」の感性による思想を、
倫理を、社会哲学を、
後に体系付けることになる氏の、
若き日(十八歳)の論文、
『霊的本能主義』(本書巻頭に掲載)では、
「魂の情熱」や「命の使命感」が、
「芸術への賛美」を持って、熱く語られています。

本書を貫く、深く澄み切った著者の視点や語り口は、
現代の「すべてに冷めた希薄な感覚」とは対極にあり、
その対比から、今、あらゆる分野での低迷は、
思想の浅さや稚拙さ、意識の狭苦しさに起因している、
ということを、改めて感じさせられました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年6月30日に日本でレビュー済み
日本の風土や空の思想、自己と他者の間柄などについて力強く探求した京都学派の代表的な倫理学者が、
神学的かつ美学的な感性をもって演劇や文学について論じているものである。神を信じる弱さと同時に
神を信じられずに虚無を信じる弱さをも鋭く指摘し、教養の根を張ることの重要性を強調し、近代的な
偶像の破壊を志向する。「真に嘘をまじえない告白の困難」に悩む勇敢な「霊的本能主義の一戦士」が、
体得した真理を強力な権威をまとった肉体に実現するという、決意と覚醒を歌う詩篇ともいえるだろう。

「彼女はすでに機械的の演技と衝動的の発作から離れた。彼女は自己を支配する。自然を支配する。
自己の霊魂を支配する。…真の芸術家である。彼女がある役を勤める時には意志の力によって自己を
その女に同化してしまう。彼女の感情はその女の感情と同一である。…真に感情が動き、真実なる表情
となるのである。…彼女の顔には絶えまなく情熱が流れている、…表情は刻々として変わって行く。
しかもその刻々の表情が明瞭な完全な彫刻的表情なのである。…彫刻の連続である。」(40頁)

「『ある者』を信じようとする意志は、人間の自然として、少なくとも性愛と同じ程度の根強さを
もって我々の内にわだかまっている。それは恐らく自己の人格を圧倒する力に対して畏服しないでは
いられない衝動にもとづくものであろう。同時にまたそれは我々の内のかくのごとき力を求める心に
(それがなくては空虚を感じる我々の弱い心に)、もとづくものであろう。神はこの力の象徴であった。
…全然この力を…認める事のできない者は、…自己を圧倒する力として虚無を信じた。」(176〜7頁)

「神は再びよみがえらなくてはならぬ。…我らは神を知らない。しかし我らの生が神と交通し得る
ものであることは疑うわけに行かぬ。神は教会の神として、教理の神として死んで行った。しかし
我らの無限の要求は、この神の死によって煩わされはしない。我らは神の名を失った、しかし我らは
彼に付すべき新しい名を求めずにはいられない。…我らは…祭壇を築いて、その神を説きあかすべき
パウロの出現を待つ。そうして近代精神の造り出したあらゆる偶像の破壊を期待する。」(213頁)

「顔面は人の存在にとって核心的な意義を持つものである。それは単に肉体の一部分であるのでは
なく、肉体を己れに従える主体的なるものの座、すなわち人格の座にほかならない。…人は社会に
おいておのおの彼自身の役目を持っている。己れ自身のペルソナにおいて行動するのは彼が己れの
なすべきことをなすのである。…最も重大な急所は、最初に『面』が『役割』の意味になったという
ことである。…『お前は…、今度は王妃の面をつとめろ』と…言い得るのである。」(266〜7頁)
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート